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しくじり家族

五十嵐大

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784484202280
ISBN 10 : 448420228X
Format
Books
Release Date
October/2020
Japan

Content Description

葬儀はカオス。
耳が聴こえない、父と母。宗教にハマる、祖母。暴力的な、祖父。
ややこしい家族との関係が愛しくなる。
不器用な一家の再構築エッセイ。

【著者紹介】
五十嵐大 : 1983年、宮城県出身。高校卒業後、飲食店スタッフや販売員のアルバイトを経て、編集・ライター業界へ。2015年よりフリーライターに。自らの生い立ちを活かし、社会的マイノリティに焦点を当てた取材、インタビューを中心に活動する。『しくじり家族』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おしゃべりメガネ

    聴覚障がい者の両親の元に生まれた'聴こえる'子ども(=コーダ)の作者が綴るちょっと変わった家族のエッセイになります。前述した両親と元ヤクザな祖父、宗教にのめりこんでいた祖母と五人で暮らしていた作者さんが、ある日祖父が危篤という連絡を受けてから、祖父が亡くなり、数年後父も危篤になるお話です。タイトルには'しくじり'とありますがまったくそんなコトはなく、家族だけではなく、周りの親戚連中もなかなか涙を誘ってくれます。そんな中でもやはり母親とのやりとりは手話を通じながらも、涙がじんわりと出てしまうステキな話です。

  • 鱒子

    耳が聞こえない両親。宗教にハマっている祖母。元ヤクザの暴力的な祖父。「ふつう」を求めて東京で働き始めたぼくは、伯母からの突然の電話により仙台に帰省することに……。キャラの濃い小説だなぁと思っていたら、あとがきでエッセイだと知り、おどろきました。愛を感じるあたたかい本でした。読みやすいレイアウトで一気読み。かなり良かった!!

  • kei302

    ライターの五十嵐大さんが自分の家族を綴ったエッセイ。 帯に記された家族構成「耳が聞こえない父と母/宗教にハマる祖母/暴力的な(元ヤクザの)祖父」。 暗い内容ではない。表紙の穏やかなイメージどおり、大切に育てられたことが伝わってくる。 お母さんはかわいそうな人じゃない、その場に存在しないような扱いをするな。五十嵐さんのモヤモヤ。 家族や親族への不満も現れるが、そこから、いい思い出やその人のよい部分も思い出し、感謝の気持ちを持つ五十嵐さんの生き方や考え方がいいな。

  • kum

    耳の聴こえない両親、元ヤクザの祖父、宗教信者の祖母という"ふつうではない"家族の元で育った著者。幼い頃からかわいそうだと言われたり差別的な目で見られたり、当たり前だけれどそういうことがとても嫌だったと言う。祖父が亡くなったことをきっかけに仙台に帰省し、そこから東京に戻るまでの数日間の実話は、ふつうでないのにとても"ふつう"の家族の面倒くささと葛藤と、そして愛に溢れている。両親の愛情を深く感じ、ふつうではないことを自分自身が「肯定したい」と思えるまでの道のりが、じんわりと伝わってくる1冊だった。

  • ドシル

    とても読みやすいエッセイ。一気に読める。 著者のデビュー作。 五十嵐大さんがコーダである..聞こえない親を持つ聞こえる子ども..だと言うことは知っていたし、ライターとしての作品は雑誌などで読んだことがあったが、ご家族のことは初めて知った。 色々複雑な想いを経験して、今があるんだろうなとしみじみ思う。 サラッとしか書かれていないが障害者差別や無理解という社会のバリアが、書かれていて考えさせられる。 ご両親が旧優生保護法の被害に合わなくて良かったなと思った。

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