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小指物語 To文庫

二宮敦人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784864729314
ISBN 10 : 486472931X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan

Content Description

素敵な自殺方法を考えないかい?―屋上から飛び降りる寸前、僕は小指の曲がった謎の男と出会った。ネットで評判の「自殺屋」らしい。彼に導かれ、自殺志願者たちの最期を見届けることに。だが、自ら命を断つ彼らは誰よりも幸せそうだ。一体、なぜ?生きるための死とは?男の正体は?やがて、辿り着く驚愕の結末―あなたの生きる希望が湧き上がる鮮烈サスペンス!「自分にしかできないこと。そのために命を使おう」

【著者紹介】
二宮敦人 : 1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。代表作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』等、フィクションとノンフィクションの垣根を越えて活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • じーつー

    パッと読み始め、初期ではなく黎明期の作品だろうなと確信(勝手に呼んでるだけ) 調べると本当に想像した時期の作品だから我ながら二宮眼が肥えてきたなぁと。 目次読むと興味を惹かれる章題が。 『死なない自殺』『生きるための自殺』『生きるためでも死ぬためでもない自殺』『生きるための死なない自殺』と、一体何を表しているのだろう。 それが意味することは読んだらわかったけど、その理解以上に『生きるための自殺』で謎に襲ってきた感動の衝撃が大きすぎた。 決して主題ではないのに、絵に描かされるって感覚と表現にグッと。

  • ゆに

    蔵書。初読み作家さん。本屋さんでウインクされたので買ってみた。こちらの皆さんには分かってもらえると思いますが。もちろんウインクされた全部を買ってたら破産なので1ページ読む。そこで面白そうなら買う。物語に引っ張られて一気読み。面白かった。頭の中をぐちゃぐちゃにされた。こういう感じは自分で偶然見つけた本だけだなー、とわたしは思うがどうでしょう。

  • 悠理のお父さん

    二宮敦人さんの作品は久しぶりです。「最後の医者は桜を見上げて君を想う」が自己のベスト3に入るほど大きな衝撃を与えてくれたのでBOでこの作品と目があった時呼ばれているようで買っしまった。屋上から飛び降りる寸前、小指の曲がった男と出会った僕。自殺屋と名乗る彼に導かれ自殺志願者達の最後を見届けることに。生きるための死とは?男の正体は?残酷な哲学。小指は生とか死とかそんなものに振り回されたくないと言って葬った。我々は宇宙の欠片として一生懸命生かされて行くのだろう。優しさと切なさと生きることについての命の物語です

  • はいね

    ホラーとみせかけて割とホラーではなくいい話?小指くんの自殺物語。自殺をしたい人々は変人ばっかり。けれど良いキャラしていて、東京スカイタワーの話は突っ込み所満載だけども感動すら覚える!オチもちゃんとあって、面白かったです!

  • HASE, Moto

    「俗物君」は、飛び降りようとしたビルの屋上で「小指」と出会った。小指もまた自殺を考え、自殺について考えていた。俗物君は小指の「自殺屋」の仕事を手伝うこととなる。不思議で異常で美しい自殺のあり方、自殺者の死に様を描く短編連作。 小指の凄まじい理論と行動力に圧倒される。そこに魅了される人もいるだろう。私はそちら側には行けなかった。K編は共感できるが、紫や小指の目指したものは、文章として理解できても消化が追い付かない。 価値観の激変する個人的イベントが起こったときに読み返してみたい。味わいが変わる気がする。

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