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世にも美しき数学者たちの日常 幻冬舎文庫

二宮敦人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344430778
ISBN 10 : 4344430778
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan

Content Description

百年以上解かれていない難問に人生を捧げる。「写経」のかわりに「写数式」。エレガントな解答が好き。―それはあまりに甘美な世界!類まれなる頭脳を持った“知の探究者”たちは、数学に対して、芸術家のごとく「美」を求め、時に哲学的、時にヘンテコな名言を繰り出す。深遠かつ未知なる領域に踏み入った、知的ロマン溢れるノンフィクション。

目次 : 美しき数学者たちその1(数学者に初めて出会った日(黒川信重先生(東京工業大学名誉教授))/ 問題を解くことではなく、作ることが大事(黒川信重先生(東京工業大学名誉教授))/ 数学について勉強することは、人間について勉強すること(加藤文元先生(東京工業大学教授))/ 芸術に近いかもしれない(千葉逸人先生(東北大学教授)))/ 在野の探究者たち(日常と数学、二つの世界(堀口智之先生(数学教室講師))/ お笑いのネタが、真理に届く(タカタ先生(芸人))/ ここまで好きになるとは思ってなかった(松中宏樹先生(数学教室講師)、ゼータ兄貴(中学生)))/ 美しき数学者たちその2(数学は嫌いになるはずがない、自分そのものなんだから(津田一郎先生(中部大学教授))/ ちょっと、修行みたいなところがあります(渕野昌先生(神戸大学教授))/ 『数学とはこれである』と線引きをしてはいけないんじゃないか(阿原一志先生(明治大学教授))/ 頑張っても、そこには何もなかった(高瀬正仁先生(数学者・数学史家))/ 世にも美しき数学者たちの日常(黒川信重先生、黒川栄子さん、黒川陽子さん))

【著者紹介】
二宮敦人 : 1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。2009年に『!(ビックリマーク)』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • rosetta

    大人になって数学好きになった者からすると高校まで数学として教えられていた教科は計算でしかなかった。現代日本の数学者を訪ねて話を聞く。大学の教授や数学塾の先生や市井の研究者、お笑い芸人。分野も違うし向き合う態度も違う。基本的にみんな数学が大好きな人ばかりだが、ある数学史の研究者は本来数学が持っていた個人的に大切な部分が今の数学にはなくなってしまって冬の時代だという。要するに数学とは特別な事ではなくある種世界を表現する言語であり、ゲームや読書の様に夢中になれる趣味でもある。数学者は趣味を仕事に出来た幸せな人だ

  • hnzwd

    現役の数学者たちにインタビューした感じの一冊でしょうか。面白い返事の部分を切り取ってるのでしょうが、やはり数学者は偏ってるんだなあと。理系の最先端なのに評価基準が"美しい"っていうのがね。数学者は神様でもいない限り、こんなに綺麗に収まることはない、っていう人が多いのよね。

  • 寝猫

    数式を見て「美しい」と目を輝かせる数学者。楽しく読むことができました。 私には見れない世界を覗いているのだろうなと思うと愛しく羨ましくなります。 画家や音楽家の様に打ち込めるものを見つけられた(囚われた)人達と同じに思えました。 学校では解き方が決まっていて、暗記の様に覚えて解いたけど、違うのだと今更ながら目から鱗が落ちました(笑) 解答もそれが終わりではなくて。色々な解き方があり、美しいソレを見つける事が楽しいのですね? 過去ではなく、現在の数学者の姿を垣間見られて新しい世界が広がりました。

  • 山ろく

    著者と編集者が10人の数学者に会いに行ったインタビュー集。例えば誰もが名前だけは聞いたことのある数学の問題にどっぷりつかった人生とはどんなものだろう。数学への苦手意識を隠さない読者代表として数学者に対する先入観もあらわに恐々始まった訪問行脚だが、数学といかにめぐり逢い何を喜びとするのかを聞くうちに、数学の才能とはどういうものかを肌で知り、数学そのもののイメージも書き換えられていく。「数学でなければ表せないものがある。だから言語」「言語だから現代語も方言も文法自体の研究も同じようにある」という例えは面白い。

  • ayumii

    数学者ってどんな人なのかなんて、あまり考えたことがなかった。二宮氏らしい切り口で、とてもほのぼのとした一冊になっている。黒川先生と奥様と娘さんのお話のところがいちばんおもしろかった。

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