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ISBN 10 : 4771038988
Content Description
1940年代、アーレントは何を思いパレスチナ人とユダヤ人の共存国家論を論じたのか。初期論考が収められた『ユダヤ論集』から『革命について』『エルサレムのアイヒマン』までを分析。シオニズムへの批判から連邦制の理論が紡がれるまでの洞察を読み直す。“場所”を失い難民となった一人の思想家による、他者と共生する“場所”の未来像を示す。第5回東京大学而立賞受賞。
目次 : 第一部 パレスチナという「革命」―初期シオニズム‐バイナショナリズムの全体像(ユダヤ軍創設論―初期におけるシオニズム論と後年に対する影響/ バイナショナリズム―パレスチナをめぐる「共生」概念/ シオニズム―ナショナリズムのあらたな地平を求めて)/ 第二部 『人間の条件』における共生の“場所”論(境界線=法を書くことと政治―“場所”をめぐる活動と製作の関係性/ 私的領域の所有と公的領域の共有―“場所”をめぐる活動と労働の関係性)/ 第三部 『革命について』と“場所”への倫理、そしてアイヒマン裁判へ(革命と“場所”の創設を貫く倫理―主体としての「市民」の誕生/ バイナショナリズム再考―『革命について』から読む“パレスチナ”/ 難民としてのアーレント、パーリアとしての立場―『エルサレムのアイヒマン』を読みなおす)
【著者紹介】
二井彬緒ジリツショウ : 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム博士課程修了。博士(国際貢献)。東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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