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新説の日本史 Sb新書

亀田俊和

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815609054
ISBN 10 : 4815609055
Format
Books
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

歴史研究の現場において、これまでの常識を覆す説が次々に生まれている。その中心となり、優れた研究結果を発表しているのが、若手・中堅の歴史学者たちである。本書では、古代・中世・近世・近現代と、それぞれの時代において注目を集めている最新の知見をもとに、その事実が歴史の何を変えるのかについて論じていく。教科書を書き換えるかもしれない新説で、日本史の見方が変わる。

目次 : 第1章 古代(河内春人)/ 第2章 中世(亀田俊和)/ 第3章 戦国(矢部健太郎)/ 第4章 江戸(高尾善希)/ 第5章 幕末(町田明広)/ 第6章 近現代(舟橋正真)

【著者紹介】
河内春人 : 1970年東京都生まれ。1993年明治大学文学部卒業、2000年明治大学大学院博士後期課程中退。「東アジア交流史のなかの遣唐使」で博士(史学)。日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て、2018年4月より関東学院大学経済学部准教授。専攻・日本古代史、東アジア国際交流史

亀田俊和 : 1973年秋田県生まれ。1997年京都大学文学部国史学科卒業。2003年同大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2006年「室町幕府施行制度の研究」で京都大学博士(文学)。京都大学文学部非常勤講師などを経て、2017年8月より国立台湾大学日本語文学系助理教授

矢部健太郎 : 1972年東京都生まれ。1995年國學院大学文学部史学科卒業、2004年同大学院文学研究科日本史学専攻博士課程後期修了、「豊臣政権の支配秩序と朝廷」で博士(歴史学)。2004年防衛大学校人文社会科学群人間文化学科専任講師、2007年國學院大學文学部史学科専任講師、2009年准教授、2016年教授

高尾善希 : 1974年千葉県生まれ。立正大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程研究指導修了満期退学。竹内誠(前江戸東京博物館館長)に師事。武蔵野市立武蔵野ふるさと歴史館学芸員(嘱託)、東京都公文書館専門員(非常勤)など経て三重大学准教授

町田明広 : 1962年長野県生まれ。上智大学文学部ドイツ文学科、慶應義塾大学文学部史学科卒業。佛教大学大学院文学研究科修士課程・同博士後期課程修了。2009年、「文久期中央政局における薩摩藩の動向」で博士(文学)(佛教大学)の学位を取得。神田外語大学専任講師、2013年准教授となり、同日本研究所副所長を務める

舟橋正真 : 1982年茨城県生まれ。2010年明治大学文学部卒業。2012年立教大学大学院文学研究科博士課程前期課程修了。2014年日本学術振興会特別研究員DC2(〜16年)。2016年日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、成城大学非常勤講師、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 これは良書! 書き手は新書などの一般向...

投稿日:2021/02/13 (土)

 これは良書! 書き手は新書などの一般向けの本も書いている研究者で、取り上げている新説は、もう教科書にも反映されている、なかば定説になった新説もあるが、とても丁寧に、異常なまでに平易な文章で解説している。なにしろ読みやすい。  亀田氏の担当する中世では、新説を紹介し、それに対する反論にも触れたうえで、本人の見解(疑問?)も紹介しているので、プロの研究者の考え方や研究姿勢をのぞき見ることができたみたいで、すんごい面白かった。  龍馬が薩摩藩士だったという話も、どこかで聞いたことがあったが、ちゃんとは読んだことがなかったので、その理由を含めてエライ端的に解説されていて、年来の疑問が氷解した。  この本をネタに、人前で歴史のウンチクを語りたくなるね。

歴史は飲み物 さん | 埼玉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    「定説」を疑え! 新発見の資料からの「新説」を気鋭の研究者6人が、わかりやすく時代を区切って解説。例えば、関ケ原は「天下分け目」の戦ではなかったとか、日米和親条約は「不平等」ではなかった、など興味を引く項目から、拾い読みして楽しんだ。なかでも、日米開戦の舞台裏は現代の国政の意思決定のフラフラさ、とも共通しているようで示唆に富んでいる。「陸軍は海軍にゆだね、海軍は近衛首相に一任、首相は総辞職して投げ出す」。まるで、いまの日本じゃないか。この中から、いかに歴史の教訓を引き出すのか、我々にかかっている気がした。

  • さぜん

    歴史教育って難しい。教科書に載っていることが全て客観的で真実かと言われればそうではない。しかし学ぶ側はどれを検証する術もなく一方的に刷り込まれていく。気鋭の歴史学者が進行形の研究において新説を唱える。日本の敗戦は陸軍の暴走と頭の中にあったが、統率者の利害と責任回避が主たる要因。全てを疑うわけではないけど主体的に調べる習慣が必要だと感じた。受け身じゃだめなのよね。

  • ホークス

    本書で興味深かった点を一つメモしておきたい。平安時代に藤原氏が摂関体制を固める以前、太上天皇(上皇)が天皇の補佐又は実質君臨をした期間が度々あったと言う。とすると後の院政は、天皇家が支配権を取り戻した時代とも言える。権力の推移を長い目で見るのも面白い。

  • サケ太

    かなりわかりやすく今の歴史の流れがわかって面白い。定説から新説。知っているものもいくつかあったが、まえがきに書いてあった通り、その新設に対する疑問や今後の課題についても確認できる。「薬子の変」についての内容はかなり興味深く読めた。『倭の五王(中公新書)』早く読まねば。観応の擾乱の主要因が直冬とは面白い。日米修好通商条約というものに関しても、一面しか見ていなかったので内容に変遷があったとは驚いた。日露戦争の経緯と勝利の理由について、近現代は本当に無知なので助かる。

  • ossan12345

    最新研究から日本史の通説に新たな視点を提供する。我々が中学高校で学んだ知識が、固定的なものではなく、ここまで流動的であることに驚くし、知識のアップデートは、何も流行りのリカレント・リスキリングでなくとも必要なことだなぁと感じます。特に、対立する二元的な要素にまとめて理解しまうことの危険さ、安易さを認識しました。幕末の不平等条約の考え方は、目から鱗といった感じ。

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