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南朝の真実 忠臣という幻想 中世史

亀田俊和

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642057783
ISBN 10 : 4642057781
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「不忠の足利氏、忠臣ぞろいの南朝」―こうした歴史観は正しいのか。皇統が二つにわかれた南北朝時代の、皇位や政策をめぐって頻発した内乱と、複雑に絡みあう人物相関を詳述。本当の忠臣は誰か、新たな視点で描く。

目次 : 忠烈・義烈の南朝忠臣という幻想―プロローグ/ 建武政権の内紛―政治路線をめぐる抗争/ 南北朝初期における内紛―第三王朝樹立運動/ 観応の擾乱以降における内紛―講和か、徹底抗戦か?/ 教訓―南朝の内紛が教えてくれるもの/ 歴史から学ぶとは?―エピローグ

【著者紹介】
亀田俊和 : 1973年、秋田県に生まれる。1997年、京都大学文学部史学科国史学専攻卒業。2003年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程歴史文化学専攻(日本史学)研究指導認定退学。2006年、京都大学博士(文学)。その後、日本学術振興会特別研究員を経て、京都大学文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Y2K☮

    北方謙三「楠木正成」を読んでから再読。著者は楠木に代表される「商人的な武士=悪党」をただの「武士」として扱っている気がする。そこは分けてもいいのでは? あと護良が鎌倉幕府滅亡後の京で武家の棟梁として振る舞いつつあった尊氏を警戒するのは当たり前。被害妄想とまでは言えない。南朝が忠臣の集まりではないのは事実だが、寝返りの事情にも様々ある。打算及び方便的な降伏が多数だが、楠木正儀は違うと思う。北朝をフェアに評価したい意図には賛同するが、彼を「裏切り者」と呼ぶことには抵抗がある。この時代を知る入門書としては最適。

  • Y2K☮

    著者の目的は足利尊氏や高師直といった「嫌われ者」のフェアな評価と美化されがちな南朝の実態を解き明かす点にある。楠木正成や北畠顕家を貶める意図はないはず。もう少し言葉のチョイスや表現に配慮して欲しかった。上の命令に逆らわないことが忠義の証ではない。苦言諫言も辞さず、それらが採用されなくても南朝を見捨てずに戦った正成らはやはり忠臣だと思う。ただ彼らの生き様から学ぶべき点を見誤るなというメッセージには強く賛同する。いかに時流を読み、柔軟に対処するか。いかに強者の裏を掻き、隙を突くか。死に方を選ぶ前に生き残ろう。

  • サケ太

    南朝にいたとされる忠臣とされる人々の実像を明かす。北朝は観応の擾乱がかなり大きな出来事の様に感じるが、南朝側にもかなりの内乱が存在していた。建武新政発足時のごたごたはわかっていたが、その後も足並みそろわない南朝勢を見ていると、著者の言う後醍醐天皇の政権構想の継承者は足利尊氏、というのは確かに、としか言いようがない。南朝を構成する人々の中で、マキャベリズムに徹した北畠親房を魅力的に感じている。楠木正儀の存在も気になっている。あの北条時行に関しても言及があり、今読んでよかったと思う。他の著作も読んでいかねば。

  • 鐵太郎

    南北朝という鎌倉・室町時代の狭間に存在した時代の中で、「不忠の足利氏、忠臣ぞろいの南朝」という歴史観を見直すための著、といった謳い文句で、主に史料の少ない南朝に属した人物を掘り起こし、南北朝という時代のなんともいい加減でどっちつかず、時と場合で忠誠先を変える歴史を描き出します。今どきまだ前述のような歴史観が残っていたのかと言うことが驚きですが、最後の著者の見る楠木正成という力量に優れた武士の生きざまが素敵でした。彼は特攻隊の遺書にあるような忠義一筋の真面目男ではなく、死に急ぐ愚かさもない人物だったという。

  • niwanoagata

    著者のこの次の作品の中公新書観応の擾乱を読んだあとのため、既読感は否めない。全体的にも似頼った内容だ ただそれでも読んで良かったと思える面白さで、感服。観応の擾乱よりも広い内容のため、知らない内容もまた多分にあった 一般書(といっても歴史文化ライブラリーは好きな人しか読まないだろうが…)の性格からするともう少し楠木正成などを取り上げ、より南朝よりの内容とし、観応の擾乱は別にすればより初心者に読みやすいかもしれないが、3年後新書を出すとは思ってないだろうから無理な話か。 なんにせよ南朝史観が消えて面白かった

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