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Zoo 1

Otshuichi

User Review :4.5
(3)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087460377
ISBN 10 : 4087460371
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2006
Japan

Content Description

何なんだこれは!天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…(「カザリとヨーコ」)、謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?(「SEVEN ROOMS」)など、本書「1」には映画化された5編をセレクト。文庫版特別付録として、漫画家・古屋兎丸氏との対談も収録。

【著者紹介】
乙一 : ’78年福岡生まれ。17歳の時、「夏と花火と私の死体」で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞し、デビュー。ファンタジー・ホラー小説界の若き俊英として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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乙一さんの才能が迸った一作です。 その時...

投稿日:2021/04/14 (水)

乙一さんの才能が迸った一作です。 その時その時の全力が方向感など知るもんか!とばかりに多方向に放出されます。 才能と瑞々しさに溢れた作品集です。

三浦大根 さん | 神奈川県 | 不明

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本の帯にも書いてあったように、本当に「何...

投稿日:2012/02/08 (水)

本の帯にも書いてあったように、本当に「何なんだこれは」っていう感じです。ホラー好きにはたまらない1冊。 が、ホラーが苦手な人でも読みやすくなっていると思います。

くりなおん さん | 埼玉県 | 不明

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5つの短編が載っていて、どれもとてもよか...

投稿日:2010/08/04 (水)

5つの短編が載っていて、どれもとてもよかったです。作品は全体的にホラーな要素が多いように感じましたが…それでも、文章の表現がとても良かった。映画もこの作品から作られたので、映像と一緒に読んでみるのも、いいと思います。

葵 さん | 茨城県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yoshida

    これが乙一の持つ独自の世界観なのだと思う。不条理な短編を5編。「カザリとヨーコ」、「陽だまりの詩」が特に印象深い。まず「カザリとヨーコ」。中学生のヨーコは母と双子の妹であるカザリと暮らす。母の異常なまでのヨーコへの虐待とカザリへの偏愛。ある事件をきっかけに家を脱出するヨーコ。ラストのヨーコの心の声が、新たな人生を切り開く力を感じる。「陽だまりの詩」は手塚治虫の「火の鳥」を連想させた。ロビタやムーピー、タマミだ。徐々に生きる歓びや感情を得ながら、一人で生きる運命が哀しみを呼ぶ。独自の世界観に興味深く読めた。

  • おしゃべりメガネ

    とても同じ作者が書いた作品とは思えないくらい、あらゆるカラーの短編集です。本当に作者さんは奇才だと改めて思いました。全体的には正直、明るい仕上がりの物語はなく、どの話もダークな締めで乙一ワールドを十分に味あわせてくれます。他の方のレビューにもあるように『seven〜』は別格ですし、個人的には『so-far』が好きなカラーでした。正直、グロい作品もあるので、万人に楽しんでもらえる作品ではないかもしれませんが、1度は何かの作品を是非手にとっていただきたい、そんな作家さんです。基本的にどの作品も読みやすいです。

  • NADIA

    不思議な感覚の5編の短編集。ホラー要素が強いもの、SFチックなもの、ミステリ風なもの。どれも共通するのは「静謐」。極限の状況の物語さえ、しんと研ぎ澄まされた静寂を感じる。この中では「カザリとヨーコ」が一番気に入った。理由は不明だが、一卵性双生児なのに姉のヨーコだけ母親に虐待されている。しかしその仕打ちを「こんなもんだ」とひがむことなく明るく受け入れているヨーコが妙に頼もしい。そして、一気に大逆転したようなラスト。喝采ものだった。SEVEN ROOMSも普段特に感じない姉弟愛を見せてくれる良作。怖いけど。

  • じろレポ!マシマシ!

    乙一の小説は読みやすい。GOTHの次に読む作品なので残虐な描写を覚悟で読みましたがGOTHが強烈過ぎたので免疫ができていたようです。今回印象的だったのは子供を扱う2作。カザリとヨーコとSO-farは共に親が悪すぎ。ヨーコはあんな環境で育てられたのに健気で不憫で。(T_T)白雪姫のようなサクセスストーリーを想像しましたが「家なき子」とは、何とかしてあげてよ。SEVEN ROOMはその続きは?で終わった感があり消化不良。まあ自分なりに想像しましたが(^^;

  • hit4papa

    黒乙一短編集。奇抜でミステリアス、ホラー風味ありと著者ならではの作品が収録されています。拉致られた姉弟の恐怖の日々「SEVEN ROOMS」がダントツで良いです。7つの部屋に監禁された女性たち。排出口を伝って小さな弟は、順番に彼女らがチェンソーで惨殺されることを知ります。何故?といった疑問を差し挟む余地もなく、スピーディに物語は進みます。ついに姉弟の元を訪れた殺人者。ラストは衝撃的!その他、父親、母親がそれぞれを認識できない狭間の空間にいる少年「SO-far そ・ふぁー」等。どの作品も捻りが効いています。

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