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パパイヤ・ママイヤ

乗代雄介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094073607
ISBN 10 : 4094073604
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan

Content Description

どこでどう生きてても友達になりたくない?

17歳の夏、SNSで知り合ったパパイヤとママイヤは木更津の小櫃川河口の干潟で待ち合わせをして、初めて会った。アル中の父親が大嫌いなバレーボール部のパパイヤと、芸術家の母親に振り回されて育った、写真が好きなママイヤ。二人は流木が折り重なる“木の墓場”で週に一回会うようになり、心を通わせる。
そして、奇跡のような出会いは、二人の夏を特別なものに変えていく――

少女たちの儚くも輝かしい一夏を瑞々しい筆致で描く、新時代のガールミーツガール小説。


【編集担当からのおすすめ情報】
本作の舞台となった木更津市の小櫃川河口干潟は、東京湾に唯一残された後背湿地を持つ自然干潟です。アシが生い茂り、石の下には小さな蟹が隠れ、数種類の鳥の鳴き声が空に響きます。著者の描く切なくも美しいこの場所を、物語とともにぜひ感じていただけましたら嬉しいです。
解説は小説紹介クリエイターのけんご氏。


【著者紹介】
乗代雄介 : 1986年北海道生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科卒業。2015年「十七八より」で第五八回群像新人賞を受賞しデビュー。18年『本物の読書家』で第四〇回野間文芸新人賞、21年『旅する練習』で第三四回三島由紀夫賞、22年同作で第三七回坪田譲治文学賞、23年『それは誠』で第四〇回織田作之助賞、同作の成果により24年第七四回芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • はっせー

    乗代さんの作品を以前に読んで面白かったので本作も読んでみた!アオハル!!って叫びたくなるような瑞々しくも痛い青春小説であった!パパが嫌いなパパイヤとママに振り回されるママイヤ。この2人が主人公。この2人のひとなつの思い出。夏休み中に読んだり読書感想文にぴったりな本になっている!

  • 千葉県の河口に始まる夏の物語。ひとくちに言えば2人の少女が織りなす青春小説、となってしまうが、少女たちの会話に伴うニュアンス、機微を捉える会話の組み立て方は、快哉な夏の晴天を思わせる鮮やかさだ。これは少女たちが自分を見つける物語ではない。むしろ、自分以上に自分を想ってくれる誰かの存在が、まばゆく自分の輪郭を立ち上がらせる、美しく輝かしい反照の物語である。

  • イータン

    乗代作品を読むとき恒例、お側にGoogleマップ。こんな読み方は乗代作品以外はしないんだけど、作者が現地を実際に歩いているというのを聞いてから自分が勝手に楽しんでる読み方です。 今回の面白発見は、ボートヤードの敷地内にいるヤギを発見したことでした。あとは所ジョンの仮の住処であったポンプ場跡。 単行本は全体が真っ黄色で結構目を引くのだけど、この黄色は所ジョンの「きいれい」ものだったんじゃないか!?と一人で興奮したり。所ジョンは本が買えなさそうだけど、どうにかして手に入れようとしたかもしれない。

  • no5uke

    テンポの良い会話劇と風景描写が見事だった。トントン拍子で筆致が進むから、かなり読みやすかった。写真を撮ること、それを見ることが2人の中心にあったが、本当に一番大切なもの、2人以外には共有できないものは、2人の思い出として残っていくのが素晴らしい。

  • JUN

    好きと言う言葉で表せないような、でもそばにいてほしい。 そんな人と浜辺で二人で話していたい。

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