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奇跡の本屋をつくりたい くすみ書房のオヤジが残したもの

久住邦晴

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784909394125
ISBN 10 : 4909394125
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「なぜだ!?売れない文庫フェア」「中高生はこれを読め!」「ソクラテスのカフェ」…ユニークな企画を次々と生み出し、地元はもちろん、遠方からも愛された札幌・くすみ書房の店主。閉店後、病が発覚し、2017年8月末、他界。その著者の遺稿を完全収録。

目次 : 1 遺稿 本屋のオヤジの日々是好日(仮)(日本で一番有名な本屋に?/ 地下鉄の延長で売上大幅ダウンに/ 昭和二十一年創業の町の本屋/ 頑張るほど赤字に/ 息子の病、そして死 ほか)/ 2 解説 くすみ書房という本屋があった(中島岳志)/ 3 補録(講演会草稿・1―二〇一三・六・二四 札幌市立高図書館連絡協議会/ 講演会草稿・2―二〇一五・五・八 大曲中一年、二年/ 「西区に本屋を作ります」草稿)

【著者紹介】
久住邦晴 : 1951年、北海道生まれ。1946年に父がくすみ書房を創業、1999年に後を継ぐ。読書離れに歯止めをかけようと、良書なのに売れ行きのよくない作品ばかりを集めた「売れない文庫フェア」などの試みが話題となる。「本屋のオヤジのおせっかい」と題し中高生に読んでほしい本を集めた「これを読め!」シリーズは道内各地の書店や他県にも広がった。2017年に肺がんのため死去。享年六十六

中島岳志 : 1975年、大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は近代日本政治思想史、南アジア地域研究。主な著作に『中村屋のボース』(白水社、大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞)(ミシマ社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    そこには、確かに「奇跡の本屋」があった。2015年まで札幌市にあった、くすみ書房。「なぜだ!? 売れない文庫フェア」など多くの企画やブックカフェを併設した、注目の地方書店だった。中島岳志さんの「解説」がまた良い。この書店主と直接出会い、翌日書店を訪ね、「この町に住もう」と近くのマンションを即決。書店主の「自意識過剰」に陥ることなく、安心できる本屋、その愛が詰まった1冊だった。

  • しんごろ

    今は、もうなくなった書店ですが、小学校の頃から、利用してた書店。懐かしさもあり、くすみ書房にこんな危機があるのも知らず、もっと利用すればよかったという後悔も感じました。(確かに少しずつ規模が縮小してた実感はありました)地元にこんなに本に対する情熱を持っていた人がいることを誇りに思いたい。本屋さんの苦悩と大変さを、この本でさらに知り、本屋さんで買うように努めて、いつも本がそばにあることを信じて、自分は命のある限り、ずっと本好きでいたいと思います。

  • やすらぎ

    くすみ書房の久住邦晴氏。個人経営書店が苦難の中、ユーモア溢れる挑戦。「なぜだ!?売れない文庫フェア」は時代に対する痛烈なアンチテーゼ。いかに人の目に留まらせるか。本は生きている。力を持っているのに人々に知られずに死んでいく。…時間に追われ、一冊一頁さえも読めない人がいる。いかに読書を生活の一部にして、みんなの心にゆとりを芽生えさせるか。一冊の本に感動し、その一行が心に残り、本は宝物に変化する。地域に愛された本屋は失くなってしまったが、久住さんという素敵な書店主がいたこと、沢山の種を撒いたことは間違いない。

  • 速読おやじ

    街の本屋さんがどんどん減っている。本屋好きとしては残念な事だけど、そういう自分もAmazonで買ったり、電子書籍にしたり、結局大手書店に行ってしまう。そりゃ、地元の本屋さんは商売できないわけだ。ここに出てくる、くすみ書店さんは閉店の危機を乗り越えるべく、売れない文庫フェアとか、中学生はこれを読めとか、朗読会など次々とアイデアをヒットさせ、お客様を呼び込んでゆく。そんな最中で、息子と奥様を病で亡くしてしまう。絶望の中でも夢を追い続けた久住さん。タイトルの奇跡の本屋は作れたのか?本屋好きなら共感できます!良書

  • アルピニア

    札幌にあった「くすみ書房」の店主久住邦晴氏が、病と闘いながら自身の復帰と中高生向けの「楽しい本屋」を作るという意欲を持って綴った遺稿。久住氏は「本には、人生を変え、奇跡を起こす力がある」「本にはすべての答えがある」と呼びかけ、本の力を信じ、本屋のオヤジという生き方を貫いた。書店経営というのはとても難しい問題を抱えていて熱意だけで何とかなるものではないようだ。それに立ち向かおうとしたのが久住氏の「奇跡の本屋」構想なのだと思う。本屋がなくなるなんて考えられない。本好きの一人として自分にやれることを探したい。

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