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戦国武将と男色

乃至政彦

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784800303035
ISBN 10 : 4800303036
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2013
Japan

Content Description

戦国武将には美少年が可愛がられていた?戦国時代の男事情を解説

【著者紹介】
乃至政彦 : 1974年香川県高松市生まれ。戦国史研究家。在野の立場から従来説にさまざまな疑問を投げかけ、独自の史観を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 望月衣塑子そっくりおじさん・寺

    こういう内容は大好物である。面白い。男色は「だんしょく」ではなく「なんしょく」と読む。衆道というのも本来「若衆道」。つまり今のゲイとは違い、少年を愛する半ば児童虐待的行為でもあった。室町時代から足利義満が公家や仏教界と交わる様になってから武家に衆道が入ってきた。その過程を史料を引用しながら教えてくれる。武将には男色伝説が多いが、実際は噂に過ぎないものが多いのも検証してあり面白い。男色が必ずしも礼讚に価した時期というのは無い様だ。男色の対象になったばかりに人生を棒に振る者もいた。かなりお勧めです。

  • 春風

    武家男色とは武士による男児性愛。同性愛とは異なる。戦国期の男色エピソードはいくつか知られているが、それらの典拠となる史料が殆ど江戸期に書かれた事は注目に値する。戦国期の男色は、傾国の因となることが意識され緊張があったため、節度を持って行われたようだ。しかし太平の江戸期に至るとそれは廃れ、単なる児童への性虐待とみなされた。そのような反男色的背景がある中で書かれた戦国武将の男色譚がどのようなものであるかは推して知るべしである。戦国期の男色に特化した類書はなく、有名な逸話を全国的に収録し、検討している良書。

  • YONDA

    信長と蘭丸、信玄と高坂など戦国時代の男色としては有名だが真実ではないらしい。お気に入りの小姓と関係を持ち出世させると、家臣からの反発が強まり寝首を掻かれる戦国時代。男色は秘める恋の戦国時代。泰平の世となると秘めなくてもよい恋となり、お触書も頻繁だった。「衆道」と言う言葉は、正当化するための都合の良い言葉。「衆道は武士の嗜み」なんて嘘だったとわかる一冊。

  • fseigojp

    この本と 武士道とエロスは併読して比較すべき

  • 金監禾重

    信憑性の高低を問わず事例を多数紹介(低い事例が煩多)。「武家衆道の盛衰」はよくまとまっていると思う。ただ、著者の資料読解力に疑問。連歌師宗祇が大内氏家臣の陶弘詮に歓待された際の記述「此のあるじ、年廿の程にて、其の様、艶に侍れば、」を「弘詮が、二十歳ほどの艶な若者を侍らせ、」と読んでいる。この「侍れば」は丁寧語で、主語が「此のあるじ」としか読めないはず。Wikipediaを見れば弘詮は生年不明だが、兄弘護が当時数えで26歳なので、弘詮は20歳ほどとなり宗祇の記述と矛盾しない。

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