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「モノ言う株主」の株式市場原論 中公新書ラクレ

丸木強

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121508164
ISBN 10 : 4121508165
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan

Content Description

バブル期の最高値を更新した株価。だが30年で世界との差は広がり、日本は「ふつうの資本主義」を取り戻せるか否かの岐路にある。今なお研究開発投資への消極姿勢や、天下り人事等のガバナンス問題がはびこるが、著者は「社長はおやめになったほうがいい」と直言する国内アクティビスト(モノ言う株主)の代表格。市場と経営の本質を喝破するとともに、ピカピカの会社ではなく、あえて改善点が多い会社に投資する自らの哲学を明かす。

目次 : 1章 アクティビストは「カネの亡者」か/ 2章 誰のための「買収防衛」か/ 3章 「ガバナンス」は歪んでいないか/ 4章 「ステークホルダー経営」の誤謬/ 5章 なぜ「社外取締役」が重要なのか/ 6章 「日本型資本主義」から脱却するための、3つの処方箋

【著者紹介】
丸木強 : 株式会社ストラテジックキャピタル代表取締役。1982年東京大学法学部卒業。野村證券株式会社入社後、主に日本企業や政府関係機関の資金調達案件の引受、大型民営化企業のIPO、邦銀への資金注入に際しての政府関係機関のアドバイザー、米国企業の日本の上場子会社に対する公開買付代理人などの業務を担当。99年、株式会社M&Aコンサルティング(後のMACアセットマネジメント)の創業メンバーの一人として、日本初となるアクティビストファンドの運用に従事。2012年に株式会社ストラテジックキャピタルを設立、代表取締役に就任、同年12月からアクティビスト戦略のファンド運用を開始。国際コーポレート・ガバナンス・ネットワーク(ICGN)メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • あんさん

    アメリカンスタンダードでは、こう考えるのだろうなという内容だった。著者は野村證券からキャリアを積み、政府関係機関のアドバイザーなどの後、村上ファンドの設立にも関与した人。もちろん株式会社は株主のものとかの理論を否定はしないが、どこか辟易するのも事実。実際に株主に代わって会社を経営し、あるいは労働している人々へのリスペクトは薄く、ひたすら数字だけを見る小さな世界に感じた。ドイツ、オランダなどは米英とは別の会社組織が主流のはずだがどうなのだろう。株式投資の場面でだけ考え方を参考にさせてもらうことにしよう。

  • takehiro

    アクティビストに対して漠然と良くない印象を持っていたけど、企業価値を向上させるという著者の主張は至極まっとうな気がしました。日本の経営者にはなかなか受け入れられないような気もしますが・・。

  • turtle

    元村上ファンド、現ストラテジックキャピタルの丸木さんが書かれた本だけあって、アクティビストがどのような視点で上場企業を見ているか、わかりやすく説明されていました。特に「買収防衛策はバーゲンセールの証でしかない」 と言う部分はヒントになりました。現経営陣の保身でしかない防衛策を取り入れる企業は毛嫌いして、これまで投資対象から外していましたが、逆にここにチャンスがあるとは。社外取締役の役割についても参考になりました。

  • つまみ食い

    村上ファンド創業メンバーの一人で、現在別の投資ファンドを経営する著者による、日本の株式市場や会社構造の独自性(主に悪い意味の)の指摘と株主による積極的な経営への介入の重要性を説いた一冊。興味深く読んだが、日本の株式市場や経営の独自性について経済学者などによる通史的な分析やポジティブな点についての研究も読んでみたくなった。

  • gokuri

    現役のアクティビストが日本の上場会社の運営に対して率直な物言いで本来の「株式会社」の運営について語る。 ややもすれば、株価の向上がすべてのように読み取れる個所も多くあるものの、いわゆる安定・破たんしない日本的経営は、株価上昇、資本価値向上を目指す株式会社とは異なることを日本の経営者の多くが理解していないことだとしてきされればその通りだ。 株主総会で経営者や社外取締役に質問してみたい項目が満載で大変楽しめまる本です。

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