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郡内小山田氏 中世武士選書

丸島和洋

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784864030953
ISBN 10 : 4864030952
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2013
Japan

Content Description

小山田信茂はなぜ武田勝頼を裏切ったのか!?不明な点の多い一族の系譜や武田氏との関係、支配領域等、通説に鋭く切り込む。国衆論や取次論など最新の研究成果を駆使し、小山田一族を「不忠者」という評価の呪縛から解き放つ。

目次 : 第1章 院政期・鎌倉期の小山田氏/ 第2章 南北朝・室町期の小山田氏/ 第3章 小山田信長・弥太郎と武田氏の内訌/ 第4章 小山田越中守信有の武田氏従属/ 第5章 小山田出羽守信有による「月定」朱印の創出/ 第6章 小山田弥三郎信有の法令と裁判権/ 第7章 小山田信茂と武田信玄/ 第8章 小山田信茂と武田勝頼/ 第9章 小山田氏の家臣/ 第10章 滅亡後の小山田一族

【著者紹介】
丸島和洋 : 昭和52年(1977)大阪府生。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(史学)。現在、国文学研究資料館研究部特任助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • BIN

    武田二十四将の一人で最後に裏切った小山田信茂の系譜について。小山田氏の成り立ちから書かれてますが、基本的によくわかってないみたいです。信茂の三代前まで実名が信有と非常にややこしい、どうしてそうなったのか、実名を引き継ぐ一族だったのかなかなか興味深い。小山田=投石部隊というのは誤解とか勉強になりました。帯に不忠者という評価の呪縛から解き放つとありますが、梟悪と評価されて処刑された時点でそれは難しいのではなかろうか。裏切りの理由は納得はいきましたが。

  • Toska

    「譜代」と「国衆」の狭間のディープなところに位置する小山田一族。武田家中の一員にしか見えない政治的行動を取る一方で、支配領域では主家と異なるサイズの枡を使っていたりするわけの分からなさ。そろそろ戦国時代の国衆を江戸期の「家臣」概念から解放すべきだ、という著者の主張は頷ける。ただ、そもそも信茂が最後に殺されてしまったのは織田方から「お前は武田の宿老だろ」と認識されていたためだという指摘もあり、同時代人にとってさえ分かり辛いところがあったのだろう。

  • フランソワーズ

    土壇場で主君武田勝頼を裏切った武将として後世評判が悪い小山田信茂。そのイメージから、毛嫌いされる小山田氏。著者は国衆という領主の性質から、信茂の所業は上位権力である武田氏からの「軍事的保障体制」を期待できないと見做した当然の行動だと。昨今進んでいる国衆研究からの説得力のある考察だと思います。また、小山田氏家中の宿老小林尾張守家に触れているのが収穫でした。→

  • 転天堂

    なかなかピンポイントな本である。大河ドラマ「真田丸」では温水洋一が小山田信茂を演じていた。信茂といえば武田勝頼を最後に裏切って見捨てた人物として、地元でも評価は割れているという。江戸時代以降に作成された系図類から離れ、鎌倉・室町・戦国・江戸の各時代に見出される小山田氏の動向を丁寧に分析している。松代藩家老格の小山田氏ほ知っていたが、八戸藩、水戸藩にも信茂の後裔と見られる小山田氏がいたのは知らなかった。

  • オルレアンの聖たぬき

    小山田信茂というと武田家滅亡の際に裏切った……という印象が強いが、本を読み終えると小山田家としても織田家としてもさもありなんという感想になる。そして本の終章に衝撃の事実が。これは読まないとわからないこと。是非一度この本を読んで欲しい。

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