丸島和洋

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  • 今年度のNHK大河ドラマ『真田丸』の主人公である真田...

    Posted Date:2016/09/25

    今年度のNHK大河ドラマ『真田丸』の主人公である真田信繁、「真田幸村」の名で広く知られた名将だがその生涯は多分に伝説化されすぎているところがあり、かえってその等身大の実像が見えにくくなっている感は否めない。『真田丸』の時代考証担当として知られる丸島和洋氏の新著である本書は、信繁が残した計17通の「発給文書」(大名などが出した自筆書状など)を丹念に検証することで、伝説の名将の実像に迫るという内容の一冊である。 信繁の最も古い書状は天正10(1582)年、真田家重臣で親類の河原綱家に宛てた手紙である(50p〜 )。まだ元服前だったようで幼名の「弁丸」を名乗って おり、平仮名だらけのいかにも子供らしい内容である。信繁の生まれた年については永禄10(1567)年説と元亀元年2月2日(1570年3月8日)説の2説があるが、手紙の内容の幼さから丸島氏は元亀元年説を支持している。ただ『真田丸』では通説通り永禄10年説が採用されている。当時信繁は祖母とともに南信濃の有力国衆・木曾氏の人質となっており、近いうちに帰ることができそうなのを喜んでいる文章となっている。 元服後の信繁は天下人豊臣秀吉の命令で大坂に出仕し馬廻衆の一員として秀吉に近侍するようになる。第3章(81p〜 )は信繁の大坂時代の消息についての論考である。馬廻衆は君主の親衛隊であると同時にその側近であり、事務官僚としての役割ももっていた。文武両道に秀でた優秀な人物でなければ勤まらない任務であり、まして秀吉は天下人である。いかに信繁の能力が認められていたかということであろう。信繁は秀吉から1万9000石という小大名なみの知行をもらっていたが、その支配は真田家重臣の原昌貞(旧武田家重臣の原昌胤の息子)に任せていたことが自筆書状から明らかとなっている。この大坂時代に信繁は豊臣家重臣大谷吉継の娘と結婚、秀吉の腹心石田三成とも姻戚関係となる(109p)。『真田丸』においても信繁と吉継・三成との濃厚な付き合いが描かれるがそれはこうした史実を反映したものである。 関ヶ原の戦いで西軍に付いた信繁とその父真田昌幸は所領没収のうえ紀州九度山に配流となった。信繁の自筆書状の大半はこの九度山配流以降のもので、流人生活の実情と信繁の変化する心情が窺える。昌幸・信繁親子の生活費などは信繁の兄信之・蓮華定院・浅野幸長からの援助で賄っていて、元大名としての対面を保てるだけの待遇はされていたようである。しかしあくまでも流人なので生活は厳しく、昌幸・信繁の信之宛ての書状には仕送りの催促といった生活感に満ちた内容が目立つ。一方で信繁自身も老いを自覚するようになり、精神的疲労も感じていた。書状にはそうした状況への苛立ちも見えている。丸島氏は「こうした心情が、信繁に大坂城入城を決意させたものと思われる(218p)と指摘している。 大坂の陣において信繁は豊臣秀頼の誘いを受けて大坂城に入城、冬の陣では大坂城南方に築いた出丸「真田丸」を拠点に徳川の大軍を撃退、天下にその武名をとどろかせた。この活躍に驚いた徳川家康は側近の本多正純に命じて信繁に徳川方へ寝返るよう調略を仕掛ける(234p)が失敗に終わる。信繁は秀頼の信任を得ていたし、すでに死を覚悟していた。夏の陣において信繁は家康の本陣に突撃を敢行するなど勇戦奮闘するがついに力尽きて討ち死にする。彼の最後の書状は討ち死にの前日に家臣に与えた木片の感状(君主が功のあった家臣に与える賞状)である。ここでの署名も「信繁」であり、彼はついに自ら「幸村」と名乗ることはなかった事が分る(257p〜 )。 さすがに専門家らしく行き届いた内容で、論考にも十分な説得力が感じられた。『真田丸』もいよいよ佳境を迎えつつあり、本書を読みながらドラマを楽しむのもまた一興であろう。

    金山寺味噌 .

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  • 真田一族とその家臣数十人を解説する人物辞典。第一章...

    Posted Date:2021/07/06

    真田一族とその家臣数十人を解説する人物辞典。第一章で真田家の通史が簡潔に語られているので、真田家入門書としてもオススメ。

    かるぱっちょ .

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