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ワンダフル・ライフ

丸山正樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334913847
ISBN 10 : 4334913849
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

事故による頸髄損傷で、肩から下が動かず寝たきりの「妻」(49)を自宅で介護している「わたし」(50)。自由のない生活を長年送っているが、身体が動かない以外は事故前と変わらない妻から「ありがとう」と言われたこともない。なんのためにこんな生活をしているのかと悩むなか、ある“趣味”をはじめる―。一方、設計士の一志(39)と編集者の摂(38)夫婦は、一年限定で始めた妊活が実らなかった。摂から特別養子縁組を検討したいと打ち明けられた一志は戸惑う。不倫相手である上司の子を身ごもった広告代理店勤務の女性、障害を隠して趣味の合う女子大生とパソコン通信で交流する脳性麻痺の青年…。さまざまな悩みを抱える男女の“過去と未来”が、照らし出したものとは―。現代社会の歪みを書き続けてきた著者渾身の書下ろし長編。

【著者紹介】
丸山正樹 : 1961年、東京都生まれ。早稲田大学卒。シナリオライターとして活躍の後、2011年、松本清張賞に応募した『デフ・ヴォイス』(文藝春秋/文庫化の際に『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』に改題)で作家デビュー。同作は読書メーターで話題となり後にシリーズ化。今もっとも新作を期待される書き手の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    『読書メーター OF THE YEAR 2021』第一位ということで読みました。丸山 正樹、初読です。半分私小説的、ワンダフルというよりもテリブルな社会派小説、色々と考えさせられます。文句なしの1位ではありませんが、今年のBEST20候補です。「人命は地球より重い」と言いますが、財源は限られているので、重度の障害者を支援するよりも、死に直面している健常者の子供の支援を優先すべきだと考えます。 https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334913847

  • 青乃108号

    ドはまりしてほぼ一気読み。建築、障がい者福祉、そして映画。全て俺の人生の一部にかぶる物語群。ブラックな風味のエピソードが多いから、カジュアルに読みたい人には重いかも知れないけど、俺にはドストライクだった。見事なストーリーテリング、そして驚くほど緻密に計算され尽くした全体の構成。これは良かった。今まで読んで来た本の中でも間違いなくベスト10には入る。まさに「素晴らしき哉、人生!」いや、本当に「ワンダフル・ライフ」だ。俺も今、それを生きている。そしてあなたも。機会があったら、是非この本を読んでみて下さい。

  • しんたろー

    丸山さんの最新作は練りに練った構成が見事!重度障害者の妻を介護する夫、妊活中の夫婦、上司と不倫中のOL、ネットで知り合った女性に恋する重度脳性麻痺の男、4組の男女が交錯して、最後に「なるほど!」と納得できる種明かし…真相の予測はつくが、それが面白さを削ぐ訳でなく「こうなって欲しい」と読み手の願いを誘導していてニクイ…重いテーマだけに心理的負担にならないように工夫されたのだと推察する。著者らしい素直に頷ける問題提起で『デフヴォイス』シリーズに勝るとも劣らない佳作!私も「慣れる」ことから始めたいと強く思った。

  • 美紀ちゃん

    読書メーター OF THE YEAR 2021のランキング1位だったので読んでみたいと思った。 この短編が、繋がりそうだけど、どう繋がるの?と思いつつ読んだが、私には分からずエンドロールになってしまい、 あれ?っとなったが、なんと。 ラストの年譜を読んでビックリした。 そう繋がっていたのか!と驚いた。 表紙の写真が美しい。 ハッピーエンドなのか?違うのか?わからない終わり方だったが、 摂は施設に入所して、夫と離れて、良かったのかも。と思った。

  • ムーミン

    時間をかけて読みました。昨日、ダウン症の書家金澤翔子さんとその母泰子さんの講演を聞きに行きました。その中で考えたこと、感じたことが、この作品を読み終えた感触と重なりました。そしてこの作品に出会えたこと、金澤さんの講演に行けることになった出会いとも重なり、不思議な縁を感じました。丸山さんの作品を読むたびに感じる不思議な縁を今回も感じました。

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