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生きている松田優作

丸山昇一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797674552
ISBN 10 : 4797674555
Format
Books
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『探偵物語』『野獣死すべし』などの脚本家・丸山昇一が、
没後40年を経てなお輝きを失わない不世出の天才俳優・松田優作との出会いから
永遠の別れまで10年余の日々をつづる渾身の一作!

■「一緒に死んでもいいほど惚れていた、殺意を抱くほど憎かった」──1979年、新TVドラマ『探偵物語』の製作前打ち合わせ。脚本家志望の若者・丸山昇一の前に現れたのは、「むき出しの野心」と「さわると危険」な空気をまとった、サングラスにデニムのスタジャンのスター、松田優作。この「好きな俳優ではなかった」が「存在感がすごすぎる」役者との出会いが、丸山の運命をかえていく。『探偵物語』で脚本家デビューを果たした丸山は、同じく優作主演の『処刑遊戯』で念願の映画脚本を担当。撮影現場で、完成した映画で、松田優作のすごさに感動した新米脚本家。映画の出来ばえに脚本家としての自信も得た。そして、優作主演の大作『野獣死すべし』の脚本執筆という注文が、角川春樹から舞いこんでくる。それは松田優作とのさらなる戦いの始まりであった……1989年、突然の別れを迎えるまでの濃密すぎる関わりを、愛憎入りまじった感情を、脚本家・丸山昇一が初めて自身の筆で書きしるす! 70年代末〜80年代の映画業界の熱気と混沌、不世出の大スターの情熱と凄み、脚本家の苦悩と恍惚、を活写した快作!
■回想録本編に加え、松田優作が生前語っていた構想を基に、75歳の優作主演を想定して書かれた探偵ドラマの書きおろしシナリオ『21世紀探偵秘帖 顔(フェイス)と影(シャドー)』を収録!

〈プロフィール〉
丸山昇一(まるやま・しょういち)
1948年、宮崎県生まれ。日本大学芸術学部卒業。松田優作主演のTVドラマ『探偵物語』(1979年)で脚本家デビュー。同じく松田優作主演の映画『処刑遊戯』(1979年)、『野獣死すべし』(1980年)、『ヨコハマBJブルース』(1981年)、『ア・ホーマンス』(1986年)の脚本を執筆。他の主な映画作品に『翔んだカップル』(1980年)、『汚れた英雄』(1982年)、『友よ、静かに瞑れ』(1985年)、『いつかギラギラする日』(1992年)、『マークスの山』(1995年)、『一度も撃ってません』(2020年)、『安楽死特区』(2026年公開予定)、TVドラマに『あぶない刑事』(1986年)、『勝手にしやがれ ヘイ!ブラザー』(1989年)、『蘇える金狼』(1999年)、『らんぼう』(2006年)など。

【著者紹介】
丸山昇一 : 脚本家。1948年(昭和23年)、宮崎県生まれ。日本大学芸術学部卒業。フリーのコマーシャルライターなどをしながら習作を重ね、松田優作主演のTVドラマ『探偵物語』(1979〜1980年)の第一話「聖女が街にやって来た」でデビュー。引きつづき同作に携わるなか、同じく松田主演の「遊戯シリーズ」第3作『処刑遊戯』(1979年)を担当し、映画脚本デビュー。さまざまなジャンルの映像脚本を多数執筆。『翔んだカップル』(1980年)と『野獣死すべし』で「第2回ヨコハマ映画祭」で脚本賞受賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi

    映画「野獣死すべし」は、大好きな映画だ。封切で観た時、松田優作の虚無的な姿に圧倒された。こんなヒーローもあるのかと驚いた。原作から大きく逸脱し、新たな野獣を創り出していた。この本では、その当時の著者と松田優作のヒリヒリするようなやり取りが書かれている。お互いに共犯者と言いながら、惚れてしまった松田優作への想いに溢れている。ほとんど普通の会話ではないのに分かり合えてい二人は、唯一無二の関係だったのだろう。いまだに消えることのない想いが、巻末のシナリオを書かせてしまったのか。未映像化シナリオも読んでみたい。

  • Y2K☮

    脚本家・丸山昇一といえば「野獣死すべし」が真っ先に脳裏を過ぎる。ドタバタな印象が強いテレビドラマ版「探偵物語」の第一話がデビュー作とは知らなかった。二作の色の違いが、当時におけるテレビと映画の哲学のそれを象徴している気がした。「野獣〜」の原作は読んでいないが、映画版の世界観はやはり著者と松田優作の感性あってこそだった。リップ・ヴァン・ウィンクルが忘れ難い。そして改めて優作さんは関わるすべての存在に(何よりも己自身に)最大限の緊張と成長を求める人だなと。巻末の脚本は、とりあえず戸柱役を西野七瀬でどうだろう。

  • ぐうぐう

    松田優作との愛憎で激しく揺れる交流をヒリヒリと描いている。優作が辛辣にあたるのも良い作品を作るがため、とはわかっていても、優作の一方的な言動は疲弊を伴うものであっただろうことが切実に伝わってくる。とはいえ、亡くなる間際まで付き合いがあったのだから、優作には抗えない魅力があったことも事実なのだろうし、丸山昇一の手記には、それがそこかしこから滲み出てもいる。封切りまで50日を切ってのシナリオ依頼を受け、5日で書き上げ、約一週間ほどの撮影、数日のポストプロを経て、(つづく)

  • 松田悠士郎

    1989年にこの世を去った名優、松田優作さんと「共犯関係」を築いた脚本家、丸山昇一さんによる、優作さんとのエピソードを中心にした回想録。脚本を巡っての優作さんとのせめぎ合いは緊張感が漲っていた。個人的には、映画「翔んだカップル」製作に絡んでの相米慎二監督とのエピソードが興味深かった。巻末に収録されたオリジナル脚本は、色んな意味で丸山さんらしさが全開だった。

  • ぽんちゃんじょったん

    この表紙は丸山氏セレクトなのかな?俺しか知らない日常の優作とでもいいたげ 写真提供は美由紀夫人だろうけど 優作が自分以外で大事にした人っていたのかな?とふと思った

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