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怪談心中(仮)竹書房怪談文庫

丸山政也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801940741
ISBN 10 : 4801940749
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

心中があったとある場所で起こる怪異と繋がる因縁。死んだ男女の怨念が近づく者を引き込もうとしているのか――

【著者紹介】
丸山政也 : 2011年「もうひとりのダイアナ」で第3回『幽』怪談実話コンテスト大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • HANA

    実話怪談集。短い話を積み重ねていくというスタンスの一冊。語られている怪異自体は割とささやかで下手すると勘違いではないか。と思わせるような内容も幾つかあるが、そういう奇妙な話が幾重にも積み重なっていくうちにどこか異界に迷い込んでいくのではないかと思わせる感覚に陥って来る。著者らしく海外の話も多いが、一際印象に残るのは凄惨な話かな。毒を呷る女が一際凄惨な「感応」やある物を切っ掛けに一家を襲った凶事が光る「運動会の写真」等は特に。あとコロナで断念された心中だけで一冊を編む企画、何時か読んでみたいものです。

  • キナコ

    夏になると読みたくなる短編ホラー集。亡くなったはずの人が写真に写っていたり、自分には見えていた人が他の人には見えてなかったりと日常に隠れているぞわりとした話が多め。各作品が短く、スキマ時間に一気読み。こういうよく分からない理不尽系って、たまに読みたくなるよなぁ。

  • eyemu

    心中と銘打ってありましたが、心中話はチラホラ。 きっと著者さんの近所で起きたことが、心にあったからそれもタイトルの一因になったのかな?…と。 ただ、本とは別件で「心中とは?」と考えた。 私は古典だろうが何だろうが、恋愛絡みの心中は好きじゃないかも知れない。 特に出会った時期が悪かったとかで死んじゃう感じの。 現代風に言うなら、W不倫で倫理的に誰にも認められない自己愛に塗れた悲劇のヒロイン(及びヒーロー)気取って、周りに多大な迷惑かけて勝手に死んでるだけじゃないの?…とか、思ってる。 偏見だったらごめん。

  • 柊よつか

    丸山さんの単著。やはりいいなと噛み締めつつ読了した。奇妙な形の符号で、唐突に怪異と結びつけられた体験者の戸惑いが、トロッコに乗った読者の両脇を街路灯のようにすり抜けていく。海外の怪異も相変わらず面白い。その中に心中譚が点在し、じめっとした重さを与えている。特に印象的な話は、奇妙な符号を示す「誕生日会」「ベースの弦」「クリスマスカード」「ブラジルの少年」「あおり運転」「茶帯の男」、家族の繋がり「自動販売機」「あんた」「思惑」。中でも好きなのは、赤い帯が艶めかしい「感応」、赤線に纏わる奇譚「死にたがる男」。

  • 澤水月

    身内に自死者、無理心中者が(別個に!)いる身として怖々読み、丁寧に用字用語に気を配り言葉遣われていてホッと。渡るか渡らないかは紙一重。海外ものは著者真骨頂でいつも興味深い

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