津川主一の生涯と業績 神と人と音楽とに仕えて

目次 : ■第1章：　津川主一の生涯　‐社会的活動を中心に‐ / プロローグ / 宣教の夜明け／教会創立の時代 / 熊本洋学校の設立／美普教会の歴史 / 1）主一の少年時代　2）名古屋中学校時代 / 3）関西学院時代　4）麻布美普教会時代 / 5）音楽活動の開始　6）東京キリスト教青年会における活躍 / 7）音楽活動の再開　8）多方面における活躍 / 9）闘病生活 / エピローグ / 人びとの思い出のなかに／みち夫人に関する資料 / 家族その後 / ■第2章：　津川主一の業績　‐著作物を中心に‐ / 1）著作物の概要　2）著書について　3）訳書について / 4）曲集について / ■第3章：　合唱音楽の開拓者として / 全日本合唱連盟の歴史とともに / 全日本合唱連盟指導者講習会 / 課題曲の公募・委嘱／県連主催合唱祭 / 県連主催合唱コンクール／指導者講習会 / 著作を通じて／津川賞の贈呈 / ■第4章：　津川主一と讃美歌 / 戦前の讃美歌に関する著作物より / 戦後の讃美歌に関する著作物より / おわりに / ■第5章：　賀川豊彦を師と仰ぎ / 賀川豊彦との出会い／賀川豊彦の生い立ち / 貧民窟から社会運動へ／神の国運動の展開 / 弟子たちに見守られて／天国での二人 / ■第6章：　日本におけるフォスター像の確立 / 津川によるフォスターの伝記および作品楽譜 / 津川の所有するフォスターに関する文献 / 津川によるフォスター関連の記事 / フォスターと讃美歌とのかかわり / 教科書に採り上げられたフォスターの作品 / ■第7章：　黒人たちの音楽への思い / ジュビリー・シンガーズの誕生 / ルイジアナ・トリオの来日 / 教科書に採り上げられた黒人霊歌 / まとめ / ■第8章：　『教会音楽五千年史』の執筆 / 「本書のねらい」より／本書の構成について / 1）聖書の音楽　2）グレゴリウス聖詠 / 3）ギリシア正教会の音楽　4）ルネッサンスの教会音楽 / 5）宗教改革とバロック期の教会音楽 / 6）古典派とロマン派の教会音楽 / 7）19世紀と現代の教会音楽 / 8）教会音楽の大衆化　9）日本の教会音楽 / 結論−日本の教会音楽の現在と将来 / ＊津川主一年譜／参考文献（発行年順） / ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ / 〜日本合唱音楽の父、音楽家であり宗教家、黒人霊歌やフォスターを / 日本に広めた人としても知られる津川主一の生涯と業績を辿る。 / 宗教家であると同時に音楽家でもあり、身を粉にして西洋音楽の / 普及に努めた。西洋古典、近代歌曲、宗教曲など卓越した訳詞と / 編曲により、多くの合唱団が誕生するなど、人々は世代を超えて / 歌う楽しみを共有していく。偏狭に陥りがちな日本人の精神を / 音楽に目を向けさせることにより、平等と博愛に満ちたものへと / 変えていってくれたのである。〜

【著者紹介】
丸山忠璋 : １９４３年長野県松本市に生まれる。１９６９年東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、長野県および都立高等学校教諭、東京都教育委員会指導主事（教育庁指導部）、文部科学省初中局（教科書調査官）、横浜国立大学教授、武蔵野音楽大学教授（２０１５年３月退職）を歴任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）