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昆虫こわい カラー版 幻冬舎新書

丸山宗利

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344984639
ISBN 10 : 4344984633
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

体長わずか数ミリメートルの昆虫を求めて、アマゾンの密林や広大なサバンナへと世界を旅する著者は、数々の恐ろしい目に遭ってきた。ペルーでは深夜の森で、帰り道の目印にと置いた紙片をアリに運ばれ遭難しかけたり、カメルーンではかわいい顔をしたハエに刺されて死の病に怯えたり、ギアナでの虫採りが楽しすぎて不眠症になったり…。「昆虫こわい」と半ば本気で、半ば興奮を戒めるためにつぶやく著者の旅を追ううちに、虫の驚くべき生態や知られざる実態がわかる、笑いと涙の昆虫旅行記。

目次 : 第1章 最強トリオ、南米へ―ペルーその1 2012年1月/ 第2章 アリの逆襲―ペルーその2 2013年9月/ 第3章 虫刺されは本当にこわい―カメルーンその1 2010年1月/ 第4章 ハネカクシを探せ―カメルーンその2 2015年5月/ 第5章 新種新属発見!―カンボジア 2012年6月ほか/ 第6章 熱帯の涼しくて熱い夜―マレーシア 2000年5月ほか/ 第7章 研究者もいろいろ―ミャンマー 2016年9月/ 第8章 いざサバンナへ―ケニア 2016年5月/ 第9章 でっかい虫もいいもんだ―フランス領ギアナその1 2016年1月/ 第10章 昆虫好きの楽園―フランス領ギアナその2 2017年1月/ 番外編 ちゃんと研究もしてますよ

【著者紹介】
丸山宗利 : 1974年東京都出身。北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)。国立科学博物館、フィールド自然史博物館(シカゴ)研究員を経て2008年より九州大学総合研究博物館助教、17年より准教授。アリやシロアリと共生する昆虫を専門とし、アジアにおけるその第一人者。国内外での昆虫調査を精力的に実施し、数々の新種を発見している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ホークス

    2017年刊。ペルー、カメルーン、カンボジアなどでの昆虫採集記。食事や危険な話も含めて臨場感がある。著者は虫好き少年から研究職に進み、専門は好蟻性昆虫。蟻塚を作るシロアリや、移動と捕食を繰り返すグンタイアリに紛れて生きる者たちだ。アリの群れは強大で生産力も高いらしく、多くの生物が依存している。成体がアリの幼虫そっくりなハエ、アリの巣に産卵する蝶やカエル、様々な形に進化してアリに随伴するハネカクシ類。小さな異世界の緻密さは、良質なSF小説のよう。多様性を愛でるという性質に、人間の未来があるように思う。

  • 鱒子

    図書館本。「昆虫こわい」は 「饅頭こわい」 帯がタイトルの良いフォローになってますが、コレが付いてない図書館本はちょっと損してる… サブタイトルがあると良かったと思います。紙質がよくカラー写真が豊富。虫に刺され蟻に噛まれまくり、ヤドクガエルまで触る、フィールドワークも楽しい良書。 同著者の「ツノゼミ」も一緒に借りてきてるのは、我ながらGJ。

  • えっくん

    ★★★★☆「昆虫はすごい」の著者による南米やアフリカなどの世界各地での昆虫旅行記です。ペルーに訪問しながらマチュピチュに行くより昆虫採集をしたいという著者ですが、珍しい昆虫を探しながら嬉しい〜楽しい〜と何度も歓喜する姿をみると、虫捕りに夢中の少年のまま学者さんになった感じでしょうか。危険な昆虫に遭遇し噛まれて血だらけになりながら「昆虫こわい」と感じつつも、本音は落語の「饅頭こわい」と同じなので真に受けて著者のところに昆虫をたくさん送りつけてしまうと、怖い怖いと言いながら著者はほくそ笑んでいることでしょう。

  • ミツツ

    グンタイアリに共生する生き物はハネカクシやダニやハエなども入れると500種類以上にもなるとか。アリの社会ってそんな事になってるのね。また諸外国で採集されたツノゼミの不思議な姿に目が釘付けです。世界にはこんな面白い子たちがいるんだと嬉しくなりました。南米調査旅行の苦労?話しも大変面白かったです。

  • seki

    昆虫博士の紀行文。私はどちらかというと、虫嫌いだが、著者が専門とするツノゼミなど、珍しい昆虫が満載で楽しく読めた。誰もが楽しく読めるように専門的な話はなく、写真も盛りだくさん。そして、ちょいちょい、環境問題や国際情勢の話題を入れてくるので、考えさせられる。タイトルの昆虫こわいは、落語の「饅頭こわい」にかけたもの。著者の昆虫愛と、こんなに面白い昆虫を是非知ってほしいという気持ちがよく伝わってくる一冊。

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