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ISBN 10 : 4000014102
Content Description
それは何のために、いかにして書かれたのか。消息文や楽書など、先行する様々なテクストとの格闘を通して、書記行為の可能性を広げていった『徒然草』の姿を時代のなかに描き出す。
目次 : 「随筆」という陥穽/ 第1篇 『徒然草』「第一部」の始発―「消息」という方法(「消息」の時代―中世文学史のなかの『徒然草』/ 楽書の批評性―藤原孝道と「消息」/ 「文」の特質―阿仏尼と「消息」/ 「つれづれ」と光源氏―無聊を演じること)/ 第2篇 『徒然草』「第二部」の転回―新ジャンルの創成(「よき人」の語り―不特定読者への意識/ つぶやく兼好―世継との交錯/ 心構えの重視―書記行為と「心」/ 「忍びやか」な精神―『徒然草』が目指したもの)/ 付篇 各段鑑賞(第八九段―奥山に猫またといふ物/ 第一〇五段―北の屋陰に消え残りたる雪/ 第二三六段―丹波に出雲といふ所)/ 随筆の誕生―式部から兼好へ
【著者紹介】
中野貴文 : 1973年山口県生まれ。1997年東京大学文学部卒業。2005年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学、博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD)。熊本大学准教授を経て、東京女子大学現代教養学部教授。日本中世文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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