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乾隆帝 その政治の図像学

中野美代子

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166605675
ISBN 10 : 4166605674
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2007
Japan

Content Description

目標500年、25代。清朝の永続を図る乾隆帝は、小なる満族が、大なる漢族を支配するために、絵画、建築、詩文、仮装など、イメージの総力戦を決意した。中国史上、稀代の名君の実像と虚像を解析した1冊。

【著者紹介】
中野美代子 : 1933年、札幌市生まれ。北海道大学文学部卒。オーストラリア国立大学講師、北海道大学教授を歴任。中国文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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副題にもあるように、図像学の観点からの論...

投稿日:2021/07/06 (火)

副題にもあるように、図像学の観点からの論述や図版引用が多いのがこの著者らしく面白い。古今東西の専制君主でも稀な幸せな君主を知るのに良い本の一つ。

トロ さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tomoichi

    中華史上最大の国土と繁栄をもたらした清朝皇帝乾隆帝。その彼の内面を彼が残した膨大な漢詩・絵画・庭園を通して読み解く。親が出世しすぎると子供が出世しないというけれど、乾隆帝期の繁栄はまさしく清朝衰亡の始まりであった。文化・芸術に手を出すと国家も家も衰亡する。

  • oDaDa

    題名に反してそこまでスペクタクルな内容なわけではない。乾隆帝一個人の中国図像学からの視点で見た、皇胤・詩・庭園の物語。新視点で良いが、期待していたものとはひどくかけ離れていた。

  • ぽっぽママ

    残された肖像画を含むすべての絵が皇帝の監修のもとに描かれているというのが一番の驚き。政治はもちろん庭造りから芸術品、すべてを支配するのが皇帝なんだと改めて感じました。そしてその労作を容赦なく叩き壊して次の時代に突き進むのが人間なんだと。

  • しまりんご

    個人的に清朝と西洋の関係について調べているのだが、大変勉強になった。肖像画から離宮のグランドデザインまで、あらゆる図像を用いて乾隆帝の野望を解き明かした、読み応えのある一冊だった。参考文献も豊富。

  • 山陰 柴

    副題は(その政治の図象学)大清帝国の最も繁栄した時代の皇帝。江戸の元禄、フランスブルボン朝ルイ14世の同時期の中国皇帝。Emperor Qianlonは現中国で人気がある。中華帝国の境域を史上最大にし四夷狄、西洋人をも跪かせ富と権力でわが中華文明を丸ごと所有し庭園、絵画、陶磁器、漢籍の集大成「四庫全書」の編纂等文化発展させた。円明園の中にイエズス会士を使って西洋風宮殿、噴水を建築させたり西洋風の遠近法で自画像、側室、庭、騙し絵などを残した。この本はチェンロン帝の内部に入り込んで彼の側室へのこだわりと建築

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