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すらすら読める方丈記 講談社文庫

中野孝次

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062773966
ISBN 10 : 4062773961
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2012
Japan

Content Description

総ルビつきの原文、中野孝次のわかりやすく、かつ洞察に満ちた現代語訳、そして共鳴する想いを込めた深く真摯な解説が、平家と源氏が争った時代を生きた鴨長明の肉声を今の時代に鮮やかに蘇らせる。大地震、大火、大飢饉、辻風、さらに遷都を体験し、ついには方丈の住居暮らしに本当の安心を得て生き方が心に沁みる。

目次 : ゆく河の流れは絶えずして―ゆく河と人生と住居と/ 玉敷の都のうちに、棟を並べ―人間の生の姿/ 知らず、生れ死ぬる人―人間存在の根源への問い/ 予、ものの心を知れりしより―打ちつづいた天変地異と事件/ 去安元三年四月廿八日かとよ―安元の大火/ 火元は、樋口冨の小路とかや―猛火が京の都をおそう/ 人のいとなみ、皆愚なる中に―人間の営為の愚かさ/ また、治承四年卯月のころ―治承の辻風/ 三四町を吹きまくる間に篭れる家ども―実地体験の正直な記録/ 辻風はつねに吹くものなれど―凶事の前ぶれか〔

【著者紹介】
中野孝次 : 1925年千葉県生まれ。東京大学文学部独文科卒業。國學院大學教授をへて作家活動にはいる。『ブリューゲルへの旅』で日本エッセイスト・クラブ賞、『麦熟るる日に』で平林たい子文学賞、『ハラスのいた日々』で新田次郎文学賞、『暗殺者』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。2004年79歳で他界した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mae.dat

    三大随筆。徒然草は現代訳で通読した事あるのですよ。他は序文位しか知らないままでしたが、残りも読みたいとずっと思っていたのです。ガチ勢では無いのでライトに。そしてこれ、タイトルに惹かれました( ¨̮ )。中野さんによる訳文から(現代ふりがな付きの)本文を読むのが分かりやすかった。そして中野さんの経験に基づいた解説それが凄く好い。長明の生き様と、中野さんの経験を重ねて考察したり、解釈を入れるのです。儂は戦後の産まれですので飽食の時代。お二人の経験とは違う。でも何に生きる悦びを見出すかは共感した気がしました。

  • HIRO1970

    ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️中野さんは7冊目ですが、亡くなる2年程前の渾身の名作でした。図書館本ですが、見つけたら即買いしようと思います。1212年当時の鴨長明の息吹きと伝えたかった本質を見事に捉えており圧巻でした。800年以上前に書かれた僅か原稿用紙にして20枚程の話が読み継がれている訳は、徹底した実体験による記述である事。新古今和歌集の撰者でもあった超一流の研ぎ澄まされた無駄が無くリズミカルな文体。既に普遍性は言わずもがなですが、現代の小説でも最初の3行の掴みが肝心ですが、これに敵う序文はもう無理鴨かも。

  • 真香@ゆるゆるペース

    古典文学は苦手意識があったけど、大きな文字で原文の全てにルビが振ってあり、現代語訳と丁寧な解説もついていてとても分かりやすかった。鴨長明さんは、伝聞ではなくちゃんと自らの目で見たことや体験したことしか書かない主義で、安元の大火や養和の飢饉などの災厄の描写が生々しく記録されており、どれだけ凄まじかったかが伝わってくる。800年も前の作品だけど現代にも通じる話がちらほらあり、いつの時代も人間の根本ってあまり変わらないものなんだなと思った。

  • はっせー

    本書は作家の中野さんが、すらすら方丈記を読めるように、原文に総ルビつき。原文の下に現代語訳。段ごとの中野さんの解説。この3つのセットでまとめられた作品😊方丈記といえば、書き出しの文章が有名だ。「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。」読んだことのない私でさえ、聞いたことある文章。そこでの解説で、鴨長明が賀茂川のほとりに住んでいて、そこからこの文章が生まれたのではないかと書いてあった。その情報を聞いて、もう一度書き出し文を読むと実際に家から鴨長明が賀茂川をみている画角を想像出来た😄

  • Syo

    何度か挑戦する古典。 方丈記。 ゆく河の流れは…。 源実朝と会った翌年、 58歳で書かれた。 そこには自然災害もあり 福原遷都も。 どこで住み、どんなことをして 過ごしたら心安らかに 生きられるのか。 う〜む。 さすがに深い。

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