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上司の「いじり」に耐えられない! あなたの部下が病む理由 講談社現代新書

中野円佳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062884693
ISBN 10 : 4062884690
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan

Content Description

時として「いじり」は「いじめ」よりも残酷なハラスメントになる。上司や同僚は言う。「愛情の裏返し」「可愛がられている」…本当にそうか?

目次 : 第1章 いじりの実態 何をいじるのか(「愛あるいじり」はいじられる側にどう映っているか/ 職場でのいじりに「私だって傷ついている」 ほか)/ 第2章 いじりの効用 なぜいじるのか(金融や営業でいじりが多いのはなぜか/ 新入りのための「通過儀礼」 ほか)/ 第3章 いじりの構造 なぜ加速するのか(感染し、増幅される「いじり」/ 「怒るのはサムイ」の刷りこみ ほか)/ 第4章 いじりの帰結 何をもたらすのか(いじりが心身を削る/ 最悪のケースとしての自殺・自殺未遂 ほか)/ 第5章 いじりの対策 どうしたらいいのか(「いじり=ハラスメント」言語化の意義/ 学校現場でのいじり対策 ほか)

【著者紹介】
中野円佳 : フリージャーナリスト。1984年生まれ。東京大学教育学部を卒業後、日本経済新聞社に入社。育休中に立命館大学大学院先端総合学術研究科に通い、同研究科に提出した修士論文をもとに2014年9月『「育休世代」のジレンマ』(光文社新書)を出版。シンガポール在住。女性のスピークアップを支援する「カエルチカラ言語化塾」、海外で子育てとキャリアを模索する「海外×キャリア×ママサロン」を運営。東京大学大学院教育学研究科博士課程在籍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    Web『現代ビジネス』の「コイツには何言ってもいい系女子」連載時より愛読。聞き取りにて構成。他書の引用多し。<日本人は、あまりにも我慢をしすぎていないか。色々な問題で泣き寝入りさせられている人たちがいる。もっと、嫌なことは嫌って言っていい。言えないならそこから逃げてもいい。言葉にすること、逃げるという行動を起こすことが、目の前の問題を変える力になる>。その通りだ。本書を書くきっかけともなった、高橋まつりさんの過労の末の自殺についての言及もある。彼女の悲劇を風化させてはいけない、と本書を読んで改めて思った。

  • hatayan

    「いじり」はコミュニケーションの手段なのかいじめよりも陰湿なハラスメントなのか、判断する際に見過ごされがちな視点を提供する一冊。主に総合職として働く女性を想定した構成ですが、職場や学校のような同調性が高い環境では、被害者が「イジられる」キャラをあえて演じることによって自己肯定感を得ようとすること、男性は弱音を吐きにくく教育されているためにいじりが男性に与える影響は隠されがちとの指摘には刺さるものがありました。組織の風土をすぐに変えることが困難と認めつつも、違和感に声を上げることの大切さを説きます。

  • イトノコ

    図書館本。日本の職場で公然と行われている「いじり」とは何か、その背景・影響・対策について解説。/「我ながらなんで借りたんだ…?」と思ったが、なかなか興味深い内容であった。「いじり」の「いじめ」との違いは、加害者に悪意がなく、むしろ仲間意識があること。そして被害者も自分から進んでいじられている場合があること。だがそれゆえに拒絶しづらく(拒絶すると「冗談なのにノリ悪いな」「空気読めよ」など)、徐々に被害者のメンタルを削っていく。こんな中高生みたいなノリを引きずる社会人が溢れているかと思うと絶望的だな…。

  • スノーマン

    朝から起きて通勤して仕事するだけで疲れるのに、こういうことで更に疲れる環境にいるってね。この国、こんなんで一体どうなるんだろと不安になる。私が働いていた頃の自分の立ち位置を振り返ると、確かにこの『何言ってもいい系』になっていたんだろうなと。はっきり言ってそんなに空気を読むタイプではない私でも、その場に合わせて行動させる団体の力というか、『ここではこれが当たり前』と思わせる力って、本当恐ろしい。

  • 白ねこ師匠

    [★★★★☆/◎]表題にビビッときて思わず手に取った図書館本。アンケートによって得られたいじりの詳しい実例や、受け手の生々しい心情吐露が多数紹介されており、非常に勉強になった。自分にはこれらの事例を不適切だと思える程度の良識はあるとわかったが、小中以来比較的コミュ力高めで「いじる側」な事が多かった自分は、注意しないと危ないタイプだとも認識することができた。自分も20年前、会社の先輩からの嫌ないじりに不快な思いをさせられた経験があった。逃げなかったが、それを理由に逃げてもよかったんだね…

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