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カンパニュラの銀翼 ハヤカワ文庫

中里友香

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150312039
ISBN 10 : 4150312036
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1920年代後半の英国。エリオットには秘密があった。資産家の子息の替え玉として名門大学で学び、目が見えなくなった「血のつながらない妹」のため、実の兄のふりをして通いつめる日々。そんなエリオットの元に、シグモンド・ヴェルティゴという見目麗しき一人の男が現れる。物憂い眩暈。エレガントな悪徳。高貴な血に潜む病んだ「真実」―精緻な知に彩られた、めくるめく浪漫物語。第2回アガサ・クリスティー賞受賞作。

【著者紹介】
中里友香 : 2007年『黒十字サナトリウム』で第9回日本SF新人賞を受賞。2012年『カンパニュラの銀翼』で第2回アガサ・クリスティー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 青蓮

    第2回アガサ・クリスティー賞受賞作品。舞台は1920年代後半の英国。ゴシックロマン、ミステリー、SF、ダークファンタジーと重厚で盛り沢山な内容。この大風呂敷をどう収斂させるのか、最後まで予測できない楽しさがありました。評価は賛否あるようですが、私は楽しく読みました。最初はちょっと取っ付きにくい感じでしたが、読み出したら物語に惹き込まれてあっという間に読了。まるで映画を見てるようでした。ラストは切ないけれど、うまく着地していると思います。また再読したい作品です。

  • 小夜風

    【所蔵】中里友香さん2冊目。読み始めてすぐに、あ〜やっぱりこの方の書く文章がとても好きだなぁと思いました。なんていうか自分にはとても心地好いのです。だけど著書がまだ少ないのといずれも入手困難なのが悲しい。この本は唯一文庫本になっている著書。「ふしぎの国のアリス」と「星の王子さま」を合体させて、ファンタジーとSFとホラーと哲学とロマンを全部詰めたようなとても贅沢な一冊でした。一見難解なように思えて意外と読みやすいのも好感。読みながらずっとこの世界に浸っていたくなります。エリオットの純真さが愛おしかったです。

  • RIN

    だから何なんだ、というのが正直な感想。ライ麦畑や電気羊の夢でも感じた虚無感を男性らしい荒削りで硬質な語りでは無く、憂いを帯びたビロードの囁きで紡ぎあげた物語。充填された空気は服部まゆみや萩尾望都に近い。アガサ・クリスティ賞受賞作との事だが、ミステリよりもSFの方が強いと思う。ハリー・オーガストとの類似点が多く、どちらかを先に読めばもう一方に強い既視感を覚えるかもしれない。舞台は1920年代後半の英国。影に囚われた青年が見届けた甦る男と不老不死な男を巡る因縁の一幕。主観と客観がせめぎ合う、ある錯覚の物語。

  • Lumi

    ずっと読みたかったやつ。まず小説の舞台が最高。知的レベルを試される。上品で高貴な雰囲気の小説。 これは何度でも再読できそう。 初読はさらっと読んでしまったから、再読するときはじっくり読み込みたい。

  • なしかれー

    生と死と愛の話。文庫で再読。最近あまり使っていなかった回路を活性化させたくて。静かで悲しい物語。何回でも読みたい。

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