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ISBN 10 : 4862852726
Content Description
現代は科学に依存した社会を創り上げたが、深刻化する社会問題に苦しんでいる。科学至上主義では克服できない「トランス・サイエンスの時代」が到来している。経済学は効用と利潤の最大化が個人や社会を幸福にし、豊かな生活を実現するとした。しかし現実は貧富の格差が拡大し、社会的な基盤は脆弱化している。著者は意味を希求し意味を創り出す行為であるセンスメーキングに着目、歴史民俗的な実例を通して共に生きて働く中で、潜在的な知的可能性が大きなスケールで展開し、集合知となって継承されることを考察する。心理学的実験の活用を含めて、経済学の可能性を探究した画期作。
目次 : 第1部(意味の研究/ 「科学」に依拠しない知性の民俗認知経済学―トランス・サイエンス時代への教訓を求めて)/ 第2部(生業の行動経済学は可能か/ 環境リスクと生業の民俗認知経済学/ 農具を発達させた転用の知恵―生業用民具の民俗認知経済学/ ともに働く人びとの自己拡大とアフォーダンス知覚の実験―「世界が新しく見えてくるとき」)/ 第3部(旅と行商がもたらした「身体的知恵」をめぐって/ 「生きる達人」になる知恵のフォークロア―娑婆世界における和楽・和食と民俗認知経済学の展開/ 歴史民俗学的な視点からの心理的時間論の実験―貝原益軒「心理的長寿」の認知科学的・脳科学的実験による再検討)
【著者紹介】
中込正樹 : 1950年甲府市生まれ。1973年東京大学経済学部卒業。その後同大学院経済学研究科博士課程を経て、青山学院大学経済学部教授。経済学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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