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「次の一手」はどう決まるか 棋士の直観と脳科学

中谷裕教

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326299294
ISBN 10 : 4326299290
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 第1章 思考の秘密を解く楽しみ/ 第2章 「次の一手」を生み出す脳機能解明へのアプローチ/ 第3章 将棋の認知科学的研究/ 第4章 棋士の視点から読む将棋研究/ 第5章 コンピュータの夢/ 第6章 ヒトを対象とした脳研究が向かう先

【著者紹介】
中谷裕教 : 1973年生まれ。東北大学大学院工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。東北大学大学院助手、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員、ERATO岡ノ谷情動情報プロジェクト研究員を経て、東京大学大学院総合文化研究科助教、理化学研究所脳科学総合研究センター客員研究員

伊藤毅志 : 1964年生まれ。名古屋大学工学研究科博士後期課程修了。工学博士(名古屋大学)。現在は電気通信大学大学院情報理工学研究科助教、デジタルハリウッド大学客員教授

勝又清和 : 1969年生まれ。将棋棋士・六段。東海大学理学部数学科卒業

川妻庸男 : 1954年生まれ。東京工業大学工学部機械物理工学科卒業。富士通株式会社入社後、ネットワークサービス事業本部長、執行役員常務、CTO&CIOを歴任。同社および富士通研究所において脳研究プロジェクトを発足させ自ら指揮

大熊健司 : 1946年生まれ。東京大学法学部卒業。旧科学技術庁に入省。文部科学省科学技術・学術政策局長、内閣府政策統括官、理化学研究所理事を経て、現在は公益財団法人中山隼雄科学技術文化財団理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • けんとまん1007

    棋士と言われる人たちの能力には、想像を超えるものがある。何手先まで読むのか、形成判断や大局観と言われるものなど。そこに科学の眼を入れての内容なので、とても興味深い。直観的な判断ということ。そこに至る、膨大な時間の学習・対局・分析の積み重ねの上にある直観と言われて、なるほどそういうものかと思う。それと、AI(ソフトウェア)の指向性・仕組みの違いも面白い。されを踏まえた最近の棋士の取組もまた、人間ならではのものだと思う。どんな風に変化していくのか、興味深い。

  • アキ

    日本将棋連盟全面協力!2007年から5年間プロ棋士の脳の中をMRIで覗いてみた!あの羽生さんも協力。ある将棋の局面を見てプロ棋士に次の一手が頭に浮かぶ時間が0秒!の場合、正解率は80%以上!その直観が閃くとき、尾状核が情報処理に関わっている。局面を理解するときまず約0.2秒で左前頭葉・側頭葉で並行して駒配置の全体と価値などの分析を、約0.7秒で左頭頂葉で局面の理解を行う。つまり1秒以内に情報処理が行えている。幼少期からの教育が大事だって。卓球も体操も将棋もアスリートなんですね!藤井君の頭の中も覗きたい!

  • ののたま

    アマチュアとプロの思考をデータで比較しているのは興味深かった。プロ棋士の瞬時の判断の裏には膨大な知識の蓄えがある。天性のセンスもあるが、努力を怠らないことが重要なのかも。 著者の一人、勝又六段が、人間が作り上げた定石はわかりやすさを重視し、恐怖や、恐れに左右されているのではないかと語っているのが怖かった。AIの強さはディープラーニングによる読みの深さもあるが、恐怖を感じないという強さもあるのだ。恐怖は人類のストッパーであったが、恐怖を感じることのないAIが身近にある社会を生きていかねばならないのだ。

  • jjm

    プロ棋士の何手も先を読める頭の構造は一体どうなっているのだろうか。最終的にはひらめきや直感ということのようだが、日頃のあらゆる棋譜のインプットは必要なようで、そこからパターン認識をしているらしい。AIは短時間で人間以上の組み合わせを計算するので、人間には一見得に見えないような手がよいということが起こるらしい。将棋の世界だけではなく、あらゆる分野でAIとのよい意味での共存が図られていくのでしょうね。個人的には医療面の進歩に期待します。

  • 小島輝彦

    将棋を指す時の視線を追ってみると、初心者から中級者になるにかけてはより広く視点が動くようになり、更に上級者になってくると必要な情報だけに絞れるようになってくるので、視点の移動は少なくなる。また、アマチュアとプロの差は読みの深さや広さではなく、直感の差である。これらのことは、将棋に限った話ではなく、何かを学ぼうとする時に共通するところなのではなかろうか。また、人間の思考を追求していく時、もはやAIの存在は避けて通れないように思う。これから、意識についても、より様々なことがわかる。小さな研究の積み重ね。

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