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ビザンツ帝国 千年の興亡と皇帝たち 中公新書

中谷功治

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121025951
ISBN 10 : 4121025954
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

千年以上にわたるビザンツ帝国の歴史。本書は、文字どおり波瀾万丈・有為転変の連続であった、その軌跡を描き出す試みである。個性豊かな皇帝が登場し、過酷な政争や熾烈な外交および戦争が展開された歴史は、ダイナミズムに富んでいる。コンスタンティノープルの発展、帝国が各地に及ぼした影響、十字軍との関わりなど、豊富な論点を踏まえて、帝国の内実を描き出す。


中谷 功治(なかたに・こうじ)
1960年,大阪市生まれ.関西学院大学文学部教授.博士(文学).1989年大阪大学大学院文学研究科博士単位取得退学.大阪大学文学部助手,愛媛大学教育学部助教授をへて、2002年より現職.専門は西洋史学(ビザンツ帝国史).
著書
『歴史を冒険するために 歴史と歴史学をめぐる講義』(関西学院大学出版会,2008年)
『テマ反乱とビザンツ帝国 コンスタンティノープル政権と地方軍団』(大阪大学出版会,2016年)
Kazuo Asano (ed.),The Island of St. Nicholas : excavation and survey of the Gemiler Island Area, Lycia, Turkey,Osaka University Press,2010(共著)ほか
訳書
ジュディス・ヘリン(井上浩一監訳)『ビザンツ 驚くべき中世帝国』(白水社,2010年,共訳)ほか

【著者紹介】
中谷功治 : 1960年、大阪市生まれ。関西学院大学文学部教授。博士(文学)。1989年、大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。大阪大学文学部助手、愛媛大学教育学部助教授をへて、2002年より現職。専門は西洋史学(ビザンツ帝国史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    確かに、ビザンツ帝国は、私の世界史の知識の中でのエア・ポケットになっている。その意味で、千年の歴史を丹念に辿る本書は有難いが、果して、数多くの皇帝の名とともに、その流れをどれほど正しく理解できたかと言えば、些か心許ない。イコノクラスム、皇妃コンクール、皇帝教皇主義、テマ制などの独特の制度の真相を解説してくれたのは収穫である。でも結局、「ローマの継承者であることに強く拘りながら、ギリシャ的要素を深めていった」というこの帝国のアイデンティティは一体何だったのか…それをちゃんと理解できてない自分が、もどかしい。

  • skunk_c

    千年に及ぶ東ローマの通史で、中心は7〜13世紀となる。とにかく皇帝の数が多く、やたらと簒奪が起こっているのだが、帝国としての体裁は何とか保たれていく様子が、その時代ごとのトピックを交えて綴られており、歴史を知るにはもちろん、読み物としても面白かった。デジャヴだったのが、先帝や権力のライバルの目をつぶして視力を奪うくだりが多数出てくること。本書の最後に指摘があるように、オスマン帝国は地域や帝国のあり方として、ビザンツ帝国の後継者なんだなと。また、特に十字軍以降、東方正教会のカトリックに対する頑なさが印象的。

  • Nat

    やはりビザンツ帝国の歴史は、わかったようなわからなかったようなでいつも終わってしまう。皇帝の名前が頭に残らないのがいけないのか。長い歴史の中で、帝位を簒奪される皇帝が摘眼刑にされることが多くて驚いた。何故摘眼刑が多かったのだろう。気になる。

  • まえぞう

    コンスタンティヌス大帝から第4次十字軍による蹂躙まで、その後オスマン帝国によるコンスタンティノーブル陥落までを合わせると、ビザンツ帝国は西欧の中世にあたる期間をアジアとの接点で生き抜いてきたが、その歴史は安定期を持つ西欧や中国とはまた異なって混乱の連続のようにみえる。カトリック圏とは異なる教権のあり方も影響しているのだろうか。

  • サアベドラ

    歴代皇帝の生涯を通してビザンツ帝国の興亡を辿る新書。2020年刊。著者の専門は中期(8-10世紀頃)。30年前に刊行された類書『生き残った帝国ビザンティン』はメジャーな皇帝に絞って書かれていたが、本書はマイナー皇帝も取り上げて一連の政治の流れをわかるようにしている(そのため似たような名前の皇帝が頻出して混乱する)。テマ制やイコノクラスムなどの歴史学上の重要テーマは、近年の研究動向を踏まえて書かれており興味深い。おもしろかったが、皇帝視点のため戦争と内乱がメインで社会や経済、文化の記述が弱いのが欠点。

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