Books

男女の進学格差はなぜ埋まらないのか? 「ジェンダー・トラック」について考える 岩波ブックレット

中西祐子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784002711089
ISBN 10 : 4002711080
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

今の日本は、先進諸国で大学進学の男女格差が最も大きい国だ。それはなぜなのか。「隠れたカリキュラム」やペアレントクラシー(親の教育期待・教育投資)に見られる男女間格差、大卒女性の学歴やスキルが低く評価される労働市場の問題など、国際統計を含む多彩なデータから社会のあり方を検証する。

目次 : 第1章 海外では女性のほうが高学歴/ 第2章 「ジェンダー・トラック」と隠れたカリキュラム/ 第3章 ペアレントクラシーと学歴の経済的見返りにみられるジェンダー間格差/ 第4章 アメリカではなぜ大学進学率の男女逆転が起きたのか/ 第5章 「医学部入試不正問題」であきらかになったこと/ 第6章 未来はどうなる?

【著者紹介】
中西祐子 : 武蔵大学社会学部教授。お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科修了。博士(学術)。専門は教育社会学、ジェンダーの社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • たまきら

    新刊コーナーより。女は子どもを産むのが第一優先ーそんなことを堂々と言う政党まで登場してしまったいま、怒りよりも虚しさを感じます。当事者の政治への無関心が生んだ問題でもあるから…。女性の声が届きにくく、男性が女性を代弁する社会を変えるにはどうしたらいい?ーやっぱり教育ではないでしょうか。…そして団結ではないでしょうか。

  • manabukimoto

    学位を持つ女性の割合が最も少ない国、日本。 著者はその理由の解の一つとして「ジェンダー・トラック」という概念を唱える。社会的トラッキングという教育社会学からの派生した概念で、初期の教育選択が、後々の進学・就職を制約し、家庭環境などと並びジェンダーも大きく関わる。女子はこう、という決めつけという弊害。 面白かったのはアメリカでの高等教育の女性優位は、ハイカルチャーを好み学校教育に順応するのが「男らしく」ないとの考えが起因してるとのこと。この層が現大統領を支持してると考えると腑に落ちる。 神奈川県立図書館蔵書

  • Riko

    図書館本

  • ゼロ投資大学

    大昔は進学は男性のみに限られるという考えが世界の至る所で見られたが、今ではそういう考えは少数になっている。今では女性の方が進学率が高い国も存在し、女性の社会進出は著しい。進学については、個人の選択によるところが大きいと考えられがちであるが、社会構造の影響を大きく受ける。

  • Ryosuke Tanaka

    日本の高等教育における男女の進学格差は、ジェンダーロールや家族のケアに関する社会通念、教師‐子供間および子供‐子供間の文化(徒党を組みたがる“本能”)、雇用慣行とそれに伴う教育の経済的リターン、教育に投入される公的資金の少なさ(そして時折明示的な差別)が互いに支え合って成立しているということが落ち着いた筆致で議論される。その中で特に男性片働き・終身雇用を前提とした雇用慣行の是正による教育の経済的リターンの男女平準化がアクション可能なピースとして注目される。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items