恋は五・七・五!

愛媛県松山市―町の中心には歴史を物語る松山城が静かにたたずみ、毎年夏には、『全国高校生俳句甲子園大会』で全国の高校生たちが熱い戦いを繰り広げる地―。帰国子女の治子はクラスにもなじめず毎日退屈に過ごす高校生。統廃合による校名消滅の危機ににわかに結成させられた松尾高校俳句部。俳句とは無縁の治子をはじめなぜか？入部の５人が目指すは俳句甲子園での優勝。次第に強く結びついていく彼らとの関係のなかで、治子の美しい瞳に映り感じたものは恋と友情の大切さ…。俳句なんてジジイのうわ言、ババアのたわ言！？いや今や俳句はポップなのだ！五・七・五の十七音に青春の切ない想いをこめて―『駆け抜ける青春恋は五・七・五』。

【著者紹介】
中条あかね : 早稲田大学在学中にライター活動を開始。以降、複数のペンネームを使い分けながら雑誌の連載をはじめ、ドラマや映画のノベライゼーションから携帯ｗｅｂ小説まで５０作余りを執筆

荻上直子 : １９７２年生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業。９４年に渡米し、南カリフォルニア大学（ＵＳＣ）大学院映画学科で学ぶ。在学中にＣＭやＰＶ、映画の撮影助手として働く一方で、短編映画を製作。２００１年１月に帰国後は、自主制作映画『星ノくん・夢ノくん』が第２３回ぴあフィルムフェスティバル／ＰＦＦアワード’０１にて音楽賞を受賞して注目され、スカラシップ作品の権利を獲得。０３年に、町の伝統である“吉野ガリ”をめぐる少年と大人たちの戦いをみずみずしく描いた『バーバー吉野』を長編第一作として監督した。『恋は五・七・五！』は長編第二作となる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）