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ことばが変われば社会が変わる ちくまプリマー新書

中村桃子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480684875
ISBN 10 : 4480684875
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ひとの配偶者の呼び方がむずかしいのはなぜ? ことばと社会のこんがらがった相互関係をのぞきこみ、私たちがもつ「言語観」を明らかにし、変化をうながす。

【著者紹介】
中村桃子 : 関東学院大学教授。専攻は言語学。上智大学学院修了。博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hiace9000

    社会言語学、文字どおり社会と言葉の関係を扱う分野。近年両者の関係の理解に大きな変革があったとし、それを「社会言語学変化」として捉えなおす提案がされている。言葉と社会は互いに影響し合い、言葉に関わる価値やルールの変化が社会を理解する枠組みや社会変化を”実際に”強く促している。セクハラという言葉の浸透が職場の人間関係を理解する新しい枠組みを提供し、パワハラやアカハラという新たな視点を生み出し社会を変えた典型となったように、身近な言葉や流行語がもたらす様々な言語現象を、発見と納得とともに興味深く学ばせてくれる。

  • とよぽん

    視点がよかった。新たな気づきが得られて面白かった。特に、人種の違い(力関係)から名前の発音を変更させられるとか、名前そのものを改めることを強制されたという事例に重大な人権侵害があったことを知らされた。さらに、日本人は言語規範を大切にすることも指摘され、自分で判断しないで世間的に正しいと思われる言葉・称呼を使おうとする傾向にも納得。多様性を認め寛容な社会になるために、ことばに対するアンテナの感度を上げなくてはと思った。

  • ムーミン

    言葉はそれを使う民族がずっと大事にしてきたものが凝縮されていて、それを使い受け継ぐ中でDNAとしてその社会に生きる人たちにいつの間にか浸透しているものがある。言霊というのもその通りだと、40年ほど国語教師として子どもたちとともに、真摯に言葉に向き合ってきた経験から感じています。この本に書かれたものを読んでいると、言葉の面から、何を大切にしようとしてきて、今の時代、社会に対して、どう捉え、どうしよう、どうしたいと考えているのか、中村氏の挙げてくださった具体やデータから興味深く考える機会となりました。

  • よっち

    ことばは社会の見方や価値観をゆるがす一方で、社会もまたことばの使われ方に影響を与えている。事例を挙げながら私たちがもつ隠れた意識を明らかにしていく1冊。新しい考え方を提案した「セクハラ」、戦略としての「あえて」と「ラベル」、思わぬもの同士を繋げていく流行語、パートナーの呼び名問題といった事例を取り上げていきながら、ことばが社会を変化させるメカニズムをわかりやすく解説していて、変えることに強い抵抗感があることばを、提案することで価値観が変わっていくこと、正しい日本語を話したい気持ち心理を改めて実感しました。

  • かさお

    興味深かった。他人の配偶者を何と呼べば良いのか問題、そう、私もそれモヤモヤしてる。習慣的に「ダンナさんは?」と問うが、逆の立場であれば「奥さんは?」となるのだろう。流石に「ご主人は?」とは言いたくない、ダンナと奥さんは許容範囲。1番嫌なのは「嫁が」と言われる事だった。と私の見解は置いておいて、「おつれあいさん」とか、新しい言葉を誰かが作って世の中に周知してくれ、という話でした。我々は「正しいか?正しくないか?」「間違えると恥ずかしい」ので、保母さんが保育士になったように、政府よ、作って決めてください。

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