Books

老いを愛づる 生命誌からのメッセージ 中公新書ラクレ

中村桂子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121507594
ISBN 10 : 4121507592
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

白髪を染めるのをやめてみた。庭掃除もほどほどに。大谷翔平君や藤井聡太君にときめく―自然体で暮らせば、年をとるのも悪くない。人間も生きものだから、自然の摂理に素直になろう。ただ気掛かりなのは、環境、感染症、戦争、競争社会等々。そこで、老い方上手な先達(フーテンの寅さんから、アフガニスタンに尽くした中村哲医師まで)に、次世代への「いのちのバトン」のつなぎ方を学ぶ。生命誌のレジェンドがつづる人生哲学。

目次 : 1章 老いを愛づるヒント―あの人たちの、あの言葉から(「そんな時代もあったねといつか話せる日が来るわ」―中島みゆきさん、好きです/ “これでいいのだ”でいく―バカボンのパパを見習って ほか)/ 2章 孫を愛づる―これからの世代への不安と希望(「私は、これほど自分の子どもをかわいがる人々を見たことがない」―イザベラ・バード/ ○か×かで答えなさいとばかり言われてる―ある中学生の言葉 ほか)/ 3章 老い方上手な人たち―バトンをつなぐということ(尊敬する先達 志村ふくみさんの言葉/ 「私は貧しいのではありません。質素なのです」―ムヒカ大統領 ほか)/ 4章 大地に足を着けて生きよう―生命誌からのメッセージ(「みんなが爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかりつくっていたらきっと戦争なんて起きなかったんだな」―山下清/ 「永遠平和のために」カント 「武器ではなく水を送りたい」中村哲 ほか)

【著者紹介】
中村桂子著 : 1936年東京生まれ。JT生命誌研究館名誉館長。理学博士。東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修了。国立予防衛生研究所をへて、71年三菱化成生命科学研究所に入り、日本における「生命科学」創出に関わる。しだいに生物を分子の機械ととらえ、その構造と機能の解明に終始することになった生命科学に疑問をもち、独自の「生命誌」を構想。93年「JT生命誌研究館」設立に携わる。早稲田大学教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • じいじ

    著者の中村桂子さんは、1936年生まれですから、いま87歳。読み終えて、5歳違いの元気な姉から、「喝」を入れられました。「老いる」ことは生きることの一場面としてとらえている、と彼女は前向きです。孫の成長に、自身の老いを感じる日々の私には、読んでいて「もっと元気を出せ!」と励まされた気がしました。「子供は母親だけで育てるのは間違いです…」と、耳の痛い話もありました。失礼ながら、文章は書き慣れないのかと思う箇所も…、それが却って著者への親近感を持ちました。自分を見つめ直す良い本に出会えたことを感謝しています。

  • クプクプ

    一言で言えば、中村桂子さんが、生物のことを「生き物」ではなく「生きもの」としてとらえ、人間もまた「生きもの」であると魂をこめて伝えてくれた一冊でした。現在、地球上の存在する数千万種の生きものたちは、全てに細胞がありDNAがあります。それら全ての種は三八億年前の海にあった一つの祖先細胞から進化して、分かれていった共通性があり、ですから生きものの形や色には規則性があるのだそうです。また、中村桂子さんは山田洋次監督の映画「男はつらいよ」シリーズのDVDを全巻、持っていて気分に合わせて鑑賞する大衆性を(つづく)。

  • けんとまん1007

    とても穏やかな文章でありながら、静かな強い意志を感じる1冊。平易な言葉であるからこそ伝わるものがあるという、いいお手本だと思う。今あること、存在することの意義。人間というものを、多面的に捉えながらも、希望の光を見出す姿勢。老いは経験を、時を重ねることであり、だからこそ伝えられることがある。定期的に触れ続けたい中村先生の文章。

  • PEKO

    内容紹介に「白髪を染めるのをやめてみた。庭掃除もほどほどに。大谷翔平君や藤井聡太君にときめく云々」とあったのでこれは母にも楽しめるかも!と思い手に取った。読み進めるうちに、あれ?あんまり入ってこないぞ?と思い著者紹介をみると。あー。理学博士。私の苦手な理系だった事に納得。著者は今も現役で、戦争や異常気象を憂いでおられる。それは勿論大切な事で、孫世代により良い社会を引き継ぎたいという高尚な意欲は尊敬する。諦めず最後まで読んだが、最初の方の「これでいいのだ」は覚えておこうと思う。

  • うりぼう

    数少ない友人と食事した時に貰った2冊のうち1冊。自然体で暮らす中村先生の想いが、様々な方々の言葉を借りて綴られる。出てくる人が、私の好きな人ばかりで、趣味が合ったようで嬉しい。コロナの真っ最中の書き下ろしのようで、この厄災も悪い面ばかりでなく、良い面もあると言う意見に首肯する。カントの「永遠平和のために」の中で「第2次大戦後、国と国との本格的な戦争はない」との記述にゾッとする。ウクライナ戦争は直後に始まり、イスラエルの侵攻も。核兵器の使用すら語られる。恒久平和の悲願は彼岸に。賢くないホモ・サピエンスなの

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items