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最重度の障害児たちが語りはじめるとき

中村尚樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794219992
ISBN 10 : 4794219997
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「かんなかあさんがすきめいわくばかり」生まれつき身体の自由がきかない緩名さんは、最重度の「重度重複障害」と診断され、歩くことや話すことはもちろん、まわりのことを理解することさえできないと両親にも思われていた。その彼女が九歳のとき、パソコンを利用する装置によって、生まれてはじめて自分の気持ちを言葉で表現した。「言葉を持たない」と思われていた重度の障害者たちが、じつは豊かな言葉を持っていた。いくつものケースを丹念に取材して、重度の障害者たちが置かれている状況を見つめつつ、言葉とは何か人間とは何かという根源的な問いを投げかける力作ノンフィクション。

目次 : 第1部 紡ぎだされる言葉(封印されていた「わたし」/ 息づいていた意識/ 言葉が紡ぎだされるとき/ 置き去りにされた言葉/ 言葉が開く世界)/ 第2部 開かれる扉(「奇跡の詩人」論争/ 真贋論争の向こう側/ 常識の壁/ 人と人との間を生きる)

【著者紹介】
中村尚樹 : ジャーナリスト。1960年生まれ。九州大学法学部卒。NHK入局。記者として原爆被爆者や医療問題などを取材し、岡山放送局デスクを最後に独立。これまで九州大学、法政大学、大妻女子大学で「平和学」等を非常勤で担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヒラP@ehon.gohon

    発語のない重度の障碍者と接していると、彼らが何を考えているのか、コミュニケーションの手立てを色々に模索します。 確かに彼らにも意思があるのですから。 この本では、意思があるのかどうかさえ分からない人から、ちゃんとした言葉を発せられた驚きから、話を進めていきます。 生来のものであったり、事故による突然的なことであったり、考えれば身の回りに事例は様々です。 そういう人たちも、人間であり「個性」であることを認識し、自分にできることを考える啓示を受けたような気がします。

  • pikka

    途中、長男と重ねて憂鬱になったりもしたが、最後まで読んだ。これは介護する側が心がけろという話じゃない。重度障害者にはほんとうに内なる言葉があるのだと思い知らされた。そう思って長男と付き合うと、ときどき、確かに通じ合えるときがある。いままでの27年間の接し方を懺悔したい気持ちになる。

  • なつみ

    國學院の柴田先生がでてきます! 私、柴田先生の授業大好きでした。 泣きながら障害児教育について話す、柴田先生を今でも鮮明に覚えています。とっても優しい先生です。 そんな先生のことが取り上げられていて嬉しくなりました。

  • khiikiat

    2004年、障害児教育のエキスパートである柴田保之さんは重度の脳性麻痺者でも豊かな精神世界をもっており、ただそれを表出する手段がなかったのだ、と気づいた。。驚くべきルポルタージュ。障碍云々ではなく世界観を揺さぶる一書。逆にそれ以前に誤解されたまま生きた数多の障碍者のことを思うと気が遠くなる。後半『奇跡の詩人』論争の悪影響も紹介される。

  • 坂口衣美(エミ)

    1userを記録してしまった。自分の言葉を伝えられない・伝わらない辛さは想像するに余りある。自分と世界の断絶。p305に書かれている健康増進法についての文章には激しく同意。現代社会では不健康が罪のようになっている。これからを生きるには「他立的自律」という言葉が重要であると感じる。

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