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時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち 岩波現代文庫

中川毅

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006033514
ISBN 10 : 4006033516
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
中川毅 ,  

Content Description

2013年、水月湖が過去5万年の時を測る世界の「標準時計」になった。その意味とは? 世にも稀な土の縞模様「年縞」を手にした若者たちの研究の実際は? いかにして結実したか。国境を越えた友情、ライバルとの戦い、挫折と栄光とを当事者が熱く語る名著に、その後10年間の研究の進展と心温まる後日談を追加。解説=大河内直彦

【著者紹介】
中川毅 : 1968年東京都生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科修士課程修了。エクス・マルセイユ第三大学(フランス)大学院博士課程修了。理学博士。国際日本文化研究センター助手、ニューカッスル大学(イギリス)教授などを経て、現在、立命館大学古気候学研究センター長。2013年大和エイドリアン賞受賞。著書に『人類と気候の10万年史』(講談社ブルーバックス。第33回講談社科学出版賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    地球の年代測定は炭素14が使われると教わった世代なので、今は地層標本が取って代わったとは知らなかった。しかも福井県の小さな湖で採取された標本が、世界の標準になったとは。研究費の獲得から膨大な量のプレパラートを作成し、1_も取りこぼさず年縞を数えるなど20数年に及ぶ科学者たちの気も遠くなる労苦と協力の積み重ねの末に、過去5万年の時間を厳密に測れるようになった。科学とは派手な発見や発明ではなく、こうした地道な努力の上に成り立つのだと痛感させられる。文字通り「プロジェクト]」の題材になりそうな科学者のドラマだ。

  • やいっち

    旧版に若干の追加、再構成。改めて良書と感じた。サイエンス入門書として読んでもいい。年縞博物館へツーリングした四年前を思いつつ本書を楽しんだ。

  • さばずし2487398

    日本の一湖に過ぎなかった水月湖。その堆積物『年縞』の発見から、年代決定の世界水準ものさしに認定されるまでの挑戦と汗の記録。やはり研究に関わったリーダーの話が一番面白い。縄文遺跡調査で偶然発見された年縞はどんなデータを得るのか、それをどの方向へ活かしその為にどんな研究法が必要か、機械を使うにも物理の専門家が必要だったり…。一つの出現が無数の方向性と必要性を生むその途方もなさに、科学者達は国境を跨ぎ、広過ぎる時間の長さに緻密過ぎる実験で歩んでいるのだとリアルに感じた。また印象的なのは著者自身の話よりも→

  • やいっち

    「国境を越えた友情、挫折と栄光…。水月湖が過去5万年の時を測る世界の「標準時計」となるまでを当事者が語る。」という内容。やはり面白かった。敢えて新版も読んでよかった。  四年前、旧版について以下のように書いた(抜粋):

  • とり

    福井県にある水月湖は、年縞と呼ばれる地層が7万年分も確認でき、奇跡の湖とも呼ばれている。ここまで長期間の地層が確認できる地層は他に発見されておらず、学術的に極めて重要で、地質学的年代決定での事実上の世界標準となっている。そこに至るまでの取り組みを本書は紹介している。以前、同じ著者の「人類と気候の10万年史」を読んだが、こちらは気候変動に焦点を当てており、本書と重なる部分も少なからずあるが、気候変動について議論するためにはその前段階として地道で長期間にわたる地層の分析が重要で、本書で詳しく知ることができる。

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