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二重らせん 上 フジテレビとテレビ朝日 欲望のメディア 講談社文庫

中川一徳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065395783
ISBN 10 : 406539578X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フジテレビとテレビ朝日は1959年、日本テレビ、TBSに続く民放テレビ第三局、第四局として産声をあげた。
テレビ局が「カネのなる木」だということが明らかになるにつれ、多くの政商、旧軍人、メディア企業、政治家たちが群がった。なかでもフジ、テレ朝の2社に深く食い込んだのが、出版社「旺文社」を経営する赤尾好夫である。
自らが支配するラジオ局文化放送を通じて両社の株を握り、テレビ朝日では東映社長の大川博を追い出し、経営権を握った。
その息子・赤尾一夫もテレビ朝日の大株主として独特の存在感を発揮、さらにマネーゲームへと狂奔していく。
テレビの系列化に乗り遅れた朝日新聞はその間隙をつき、テレビ朝日を支配しようともくろむ。
一方のフジテレビのオーナーとなった鹿内家だが、突然のクーデターによって鹿内宏明が放逐され、
日枝久による支配体制が確立される。
しかし、その後も、フジの親会社・ニッポン放送株の10%を握る鹿内宏明の存在が、日枝に重くのしかかった。
それを振り払うためのニッポン放送、フジテレビの上場が、思わぬ「簒奪者」を呼び込むことになる――。
絡み合うようにうごめく二つの「欲望のメディア」。
膨大な内部資料を入手し、その相貌を赤裸々にする。


【著者紹介】
中川一徳 : 1960年生まれ。フリーランスジャーナリスト。月刊『文藝春秋』記者として「事件の核心」「黒幕」「悶死―新井将敬の血と闇」などを執筆。2000年に独立。’05年に『メディアの支配者(上・下)』(講談社文庫)で、講談社ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • nishiyan

    1955年に開局したフジテレビとテレビ朝日。この二つの局を舞台に経営権と金の生る木となった放送事業を巡る権謀術数の果てを描いたノンフィクション。旺文社の赤尾好夫という稀代の出版人と息子の赤尾一夫が文化放送をもかき乱す様は何と凄まじいことか。放送事業に乗り遅れた朝日新聞の巻き返しと、その裏で繰り広げられた創業家である村山家の排除の顛末も…。前書で描かれたからか、フジテレビの鹿内家排除のクーデターはあまり言及されていないが、マードック&孫正義連合のテレ朝株取得の方法がフジテレビに与えた影響も興味深い。下巻へ。

  • コブタ

    フジテレビとテレビ朝日、ニッポン放送と文化放送、そして朝日新聞と旺文社という日本を代表する企業の出生とそれにまつわる闇人脈を描いたノンフィクション。旧日本軍人と政治家、官僚との切っても切れないズブズブの関係は現在にまで至ると思われる。旺文社=赤尾一族の目に余る企業の私物化に至っては、赤尾の豆単で勉強した世代としてはがっかりを通り越して怒りを覚える。最近のフジテレビ騒動は今までのつけが廻ってきたとしか思えない。

  • SATAN'S TOY

    「メディアの支配者」の続編的な位置にある本だが前作がフジサンケイグループの物語だったのに対し本作、特に上巻はテレビ朝日、文化放送、旺文社などのメディア界の交錯に費やされていて、下巻において前作のその後の話がメインになっている。前作に負けず劣らずの力作であり大変読み応えがあるが、株式の複雑な話を理解しながら読むのに時間がかかってしまった。あと前作は骨肉の争いを描いていてもどこか人間臭さがあったのだが今作の特に下巻でのメインの殺伐としたマネーゲームは読んでいて心が荒んでくる気分ではある。続きを期待したいが…。

  • shonborism

    昔読んだ『メディアの支配者』が面白かったので本作も手に取ってみた。当時はそういうものだったのか、メディア草創期の中心人物が大体陸軍関係者なのに驚き、旺文社と赤尾一族がついちょっと前までがっつり絡んでいたことに驚いた。金と権力の源泉にたかっていく人の多さに、これがノンフィクションであることを忘れてしまいそう。

  • 辻井凌|つじー

    フジテレビとテレビ朝日。どちらも日本を代表するテレビ局だけど、そもそもどうやって生まれて、どんな人たちが関わってきたのか。実はそこには、思わず「うわー……」と声が出そうな話がごろごろ転がっている。表紙からしてすでにやばそうな雰囲気で、『アウトレイジ』感が漂っている。「全員悪人」という言葉がぴったりハマる内容だ。 ※上下巻合わせた感想 https://note.com/nega9clecle/n/n488d5291e128

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