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Nhk「100分de名著」ブックス オルテガ 大衆の反逆 真のリベラルを取り戻せ

中島岳志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140818961
ISBN 10 : 4140818964
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自分の利害や欲望をめぐって行動する「大衆」が増殖した二十世紀。スペインの哲学者オルテガは、「大衆」の暴走に警鐘を鳴らした。彼はなぜ、利己的な大衆を批判し、他者と共存するための「寛容さ」を説いたのか。『大衆の反逆』は、有権者の半分近くが投票権を放棄する現代日本に、どんな教訓を提示しているのか。オルテガの思想を受容し、現代的にアレンジすることで、自分たちの手で民主主義をはぐくんでいく術を探る。

目次 : はじめに オルテガと現代の共通点/ 第1章 大衆の時代(哲学者として評論家として/ 「私は、私と私の環境である」 ほか)/ 第2章 リベラルであること(保守こそがリベラルである/ リベラルの出発点 ほか)/ 第3章 死者の民主主義(「生きている死者」の存在/ 過去を無視すると、どうなるのか ほか)/ 第4章 「保守」とは何か(「保守思想の父」エドマンド・バーク/ 「永遠の微調整」を続けよ ほか)/ ブックス特別章1 他者との関係性を紡ぎ直すには/ ブックス特別章2 私たちの「民主主義」を機能させるために

【著者紹介】
中島岳志 : 1975年大阪府生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。大阪外国語大学外国語学部地域文化学科ヒンディー語専攻卒業。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了、博士(地域研究)。北海道大学大学院法学研究科准教授を経て、現職。専門は南アジア地域研究、日本思想史、政治学、歴史学。主な著書に『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社/大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞)、『ナショナリズムと宗教 現代のヒンドゥー・ナショナリズム運動』(春風社/日本南アジア学会賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さきん

    オルテガの話は自分にとって既知な内容であった。西部先生始め、保守思想の日本における流れが紹介されていて嬉しい。著者は、リベラルと保守は対立関係にないと主張してその色が濃く出ている。リベラルはその拡大解釈で規律が壊されることがあるように感じるので、あまり強調しなくても良いと思うが言いたいことはよくわかった。

  • 崩紫サロメ

    オルテガは「大衆」を自分が意味ある存在として位置づけられるような拠り所のない「根無し草」的な人間とし、彼らが権力を握ることで平凡人の凡庸な精神が秀でた個性を抑圧していく、とする。オルテガの説く立憲主義とは保守主義であり、「生きている死者」との対話であると考える。著者は、現在の世界各国がオルテガの懸念した通り、自分と考えの違うものを排除しようとする大衆による「野蛮人の垂直的介入」が行われていると感じる。

  • まおまお

    現代の日本で使われている「保守」「リベラル」とは全く違う。その国の系譜から違ってくるのは仕方がないが、外国発祥の思想を学ぶなら「保守」「リベラル」と呼ばざるを得ないので、じぶんとしては明確に「右派」とは違うと認識しておこう。で、いくつか政治関連の本をチラ読みして感じた共通点は、グローバル化にある日本において大事なのは、異なる誰かに対し必要なことは"共に独り"の心理的スタンスであるということ。自他境界を無くして異なる誰かを叩きあってるだけでは停滞しかない。

  • らむだ

    「サンディカリスムとファシズムの相の下に、はじめてヨーロッパに、理由を述べて人を説得しようともしないし、自分の考えを正当化しようともしないで、ひたすら自分の意見を押しつけるタイプの人間が現れたのである。これは新しい事実だ。理由をもたない権利、道理のない道理である。」 巻末に読書案内として本文中で触れられた名著の紹介もあり、歩を進める指針となる。

  • ひろ@ネコとお茶愛

    うーん、面白い。メモ、偶然についての哲学。

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