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ISBN 10 : 4140818964
Content Description
自分の利害や欲望をめぐって行動する「大衆」が増殖した二十世紀。スペインの哲学者オルテガは、「大衆」の暴走に警鐘を鳴らした。彼はなぜ、利己的な大衆を批判し、他者と共存するための「寛容さ」を説いたのか。『大衆の反逆』は、有権者の半分近くが投票権を放棄する現代日本に、どんな教訓を提示しているのか。オルテガの思想を受容し、現代的にアレンジすることで、自分たちの手で民主主義をはぐくんでいく術を探る。
目次 : はじめに オルテガと現代の共通点/ 第1章 大衆の時代(哲学者として評論家として/ 「私は、私と私の環境である」 ほか)/ 第2章 リベラルであること(保守こそがリベラルである/ リベラルの出発点 ほか)/ 第3章 死者の民主主義(「生きている死者」の存在/ 過去を無視すると、どうなるのか ほか)/ 第4章 「保守」とは何か(「保守思想の父」エドマンド・バーク/ 「永遠の微調整」を続けよ ほか)/ ブックス特別章1 他者との関係性を紡ぎ直すには/ ブックス特別章2 私たちの「民主主義」を機能させるために
【著者紹介】
中島岳志 : 1975年大阪府生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。大阪外国語大学外国語学部地域文化学科ヒンディー語専攻卒業。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了、博士(地域研究)。北海道大学大学院法学研究科准教授を経て、現職。専門は南アジア地域研究、日本思想史、政治学、歴史学。主な著書に『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社/大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞)、『ナショナリズムと宗教 現代のヒンドゥー・ナショナリズム運動』(春風社/日本南アジア学会賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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さきん
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