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江藤淳 終わる平成から昭和の保守を問う(仮)

中島岳志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309028019
ISBN 10 : 4309028012
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 入門対談 中島岳志×平山周吉―平成が終わった今、江藤淳から何を受け取るか/ 批評家の肖像/ 自裁と追悼/ 作品論/ 未公開/ 江藤淳単行本未収録作品コレクション/ 最新論考/ インタビュー 加賀谷友典―江藤先生が教えてくれたこと

【著者紹介】
中島岳志 : 1975年、大阪府生まれ。東京工業大学教授。専門は政治思想

平山周吉 : 1952年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒。「文學界」編集長の時に晩年の江藤淳氏を担当。現在は雑文家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミスター

    上野千鶴子の対談がとても面白い。これを読んで現在の批評家たちの祖先にあたる存在だと感じた。戦後と高度経済成長の状況の中で変わりゆく現実を誰よりも意識し続けた江藤淳が、世界的にも特異な批評家になったのもわかる話である。誰よりも高度消費社会のリアリティを理解していた江藤淳は誰よりもそれを危惧し、意識せざるを得なかった。であるがゆえにわたしは江藤を現在に接続できる唯一と言っていい批評家だと思うのであった。

  • 私はまだ江藤淳の作品に触れたことはない。だから「誰かの語る」江藤淳についてしか知らない。ただ、それだけでも、江藤淳のただ者ではないところを感じる。江藤は一般的には保守主義者として知られているが、三島由紀夫の楯の会を「ごっこ遊び」と形容したことは有名である。本編収録の対談でもフェミニズムの代表的論者である上野千鶴子と意気投合している点などは大変興味深い。現代日本において「保守」概念が錯綜しているなか、江藤の掲げた「保守」とは何だったのか考えることがヒントになるのかもしれない。

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