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やさしい猫

中島京子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120054556
ISBN 10 : 4120054551
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2021
Japan

Content Description

シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。娘のマヤも面倒見のいいクマさんに懐いて、すったもんだはありつつも、穏やかな日々が続くはずだったのに…。出会って、好きになって、ずっと一緒にいたいと願う。小さな幸せが突然奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。

【著者紹介】
中島京子 : 1964年、東京生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務、フリーライターを経て、2003年に小説『FUTON』でデビュー。以後『イトウの恋』『ツアー1989』『冠・婚・葬・祭』など次々に作品を発表し、2010年、『小さいおうち』で直木賞受賞。14年に『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞、15年に『かたづの!』で河合隼雄物語賞と柴田錬三郎賞、及び『長いお別れ』で中央公論文芸賞を、20年に『夢見る帝都図書館』で紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    中島 京子は、新作中心に読んでいる作家です。著者初の新聞連載小説、タイトルと表紙から、ほのぼのとした猫小説😸かと思いきや、クマさん小説🐻、入管制度在留許可家族物語の感動作でした。外国人の手をかりなければならない現状の日本ですが、現行の制度は外国人にかなり厳しい状況のようです。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2021/08/005455.html

  • 旅するランナー

    スリランカ人とのカルチャーギャップが愉快な、ほのぼの系愛情物語。と思っていたら、理不尽な入管・在留資格に苦しみながら、退去強制令取消し裁判を戦い抜く、家族の物語になっていく。入管局の厳しい裁量に翻弄される人たちの苦しみに切なさを感じ、主人公たちの真摯で深い愛情に感動します。日本が抱える一つの問題をしっかり描いた、素晴らしい小説です。

  • mondo

    久しぶりに小説を読んで泣きました。特にラストシーン。読むきっかけは、名古屋入管で死亡したスリランカ人のウィシュマさんの事件を知ってから。日本では外国人の人権が殆ど無視されているように感じる。小説に登場するクルド人の少年のことは読後も気がかりで仕方がない。今上映中の「東京クルド」も観に行きたいと思った。多くの人に読んでもらいたい一冊。

  • ウッディ

    シングルマザーのミユキさんは、ボランティアで出会ったスリランカ人のクマル(クマさん)と時間をかけて愛を育み、結婚するが、その直後、不法滞在で入管に収容される。名古屋入管で死亡したウィシュマさんへの非人道的な扱いの報道は、どこか遠い国の話のように思っていたが、中島さんの家族の物語として知ると、外国人に対する日本の姿勢に誠実さが欠けていることを実感でき、入管の行為が明らかにおかしいと思える。幸せになる権利はどんな人もある。日本を嫌いになる外国人がいなくなる、そんな日本になってほしい。小説自体も面白かったです。

  • けんとまん1007

    改めて、人という存在を考える。同じ人は、二人としていない。そこにあるのは、差ではなく違いだけの筈。と、言いながら、自分自身もどうなのだろうか・・と考える。その場次第で、かなり変わるのだろうと思う。そこが、この国の見直すべき文化なのではないだろうか。

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