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ひとひらの夢 日本橋牡丹堂 菓子ばなし(十二)光文社文庫

中島久枝

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334101947
ISBN 10 : 4334101941
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

十歳の少女から小萩への注文、それは母とともに紺屋を切り盛りする染めもの職人に贈る菓子だった。実父を亡くして七年、家族同然に過ごしてきた彼に、父親になってほしいと伝えたいのだという。だが、母親には大店の後妻にとの縁談が。小萩は少女の願いを汲んだ菓子を届けるが、思いがけない騒動が起こる。季節の菓子と人情に心温まる大好評シリーズ第十二巻。

【著者紹介】
中島久枝 : フードライターとして全国のおいしいお店や素敵な人々をたずね、歴史や文化とともに新聞や雑誌に紹介。読売新聞土曜日夕刊に隔週で「甘味主義」を連載中。著書に『和菓子 人と土地と歴史をたずねる』(柴田書店)ほか。2013年、『日乃出が走る―浜風屋菓子話』でポプラ社小説新人賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おしゃべりメガネ

    シリーズ第12弾。発刊されている作品はここまでで、イッキに12冊を読み切りました。そのくらいこのシリーズには魅力があります。菓子屋を舞台に繰り広げられるほっこりでココロ温まるステキな人情物語に誰もが胸をうたれるコト、間違いなしかなと。本作においてもただただほっこりだけではなく、ちょっとホロ苦い展開もありつつ、読後感はやっぱりほんのり温かいキモチになれました。「伊佐」と「小萩」の夫婦もちゃんと夫婦らしくなってきて、こちらもほっこりできます。さて、これから先のチーム『牡丹堂』の活躍がますます楽しみですね。

  • タイ子

    シリーズ第12弾。移ろいゆく季節とともに小萩が働く牡丹堂のお菓子もその時々に形を変えていく。その季節感が12作になっても全く飽きずに読めるのが本書の味わい。そして、今回は小萩庵に注文に来た10歳の少女。彼女の母親に再婚話があるが、彼女の望みは店で働く亡き父親の弟子との再婚。お菓子に込める願いは通じるのか。今作で好きなのは煙草が好きな夫のために口なぐさみのお菓子を作って欲しいとの依頼。国学者だけに謎を掛けて和歌とともに贈る菓子。言葉と言の葉の違い、なるほど。日本語って難しいけど美しいと思わせてくれる話。

  • はにこ

    小萩庵も結構繁盛していて何より。お菓子で気持ちを伝えるって粋だよね。藩のお抱えなのはすごいけど、しきたりやら何やらで大変そうだね。また杉崎さんが戻ってきたら良いのにね。お文さんといつか結ばれてほしいな。近所のお柳にやきもきする小萩。そりゃするよね。伊佐ももう少し女心を分かってやって下さいな。

  • やま

    楽しい物語の最後に、涙がぽろぽろ出る人情物語をおいています。にくい構成です。楽しく、しんみりと読むことができました。シリーズ12作目。2024.01発行。字の大きさは…小。2025.07.31〜08.02読了。★★★★☆ 図書館から借りて来る2025.07.21。日本橋の菓子屋、牡丹堂のなかで、創意工夫の際立つ小萩庵を任された小萩が楽しみな物語です。

  • むつこ

    シリーズ12作目。そろそろいったん終了させて第2章(シーズン2)にしてほしい。今回は10歳の女の子の依頼がメイン。言葉遣いがべらんめいの江戸弁バリバリでわかっていても「あれ?大人?」と錯覚しながらも、大好きな二人が一緒になってほしい娘心にキュンキュンした。言葉にできない気持ちを和菓子に込める、ほっこりするなぁ〜。

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