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静おばあちゃんと要介護探偵 文春文庫

Shichiri Nakayama

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167916398
ISBN 10 : 4167916398
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan

Content Description

元東京高裁判事・静の女学校時代の同級生が、ある日、密室で死亡した―。事故か、他殺か、それとも自殺か?八十歳になった今も現役捜査陣に頼られる静と、経済界の重鎮で“要介護探偵”の異名をもつ玄太郎の老老コンビが立ち上がる!先の読めない展開に最後まで釘付けになる、痛快ミステリー五篇を収録。

【著者紹介】
中山七里 : 1961(昭和36)年、岐阜県生まれ。会社員生活のかたわら、2009年、『さよならドビュッシー』で、第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、翌年デビュー。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    こういうコンビも楽しくていい。しかし、大声を出しすぎで、要介護どころか寝たきりにならないか心配になるほどの怒鳴る回数。これはやはり老害レベルだよね。地元警察との癒着や脅ししかり。しかし、何でも杓子定規にダメだと決めつけるのも、地域の自浄作用を失いかねない。判事だからと情に流されるのもどうかと思ったり。なかなか色んな問題を孕んでいるというか、問題提起とも取れる。

  • 湯湖

    「さよならドビュッシー前奏曲」の感想を確認すると「罵詈雑言が気持ちいい」みたいなことを書いていた。今作も確かにそれはそうなんだけど、癇癪玉がパワーアップしてて、周りの人の気の毒さ具合もアップしてた。ご愁傷様としか言えない。多少(?)強引ではあれど、大岡裁きよろしく事件を解決する様は、やはり小気味よくてスカッとする。それに巻き込まれてしまった静さんはお気の毒ではあるけど、玄太郎とはやっぱりいいコンビのようだ。

  • オーウェン

    元判事である高遠寺静と、経済界の名士である香月玄太郎。 事件に偶然居合わせたため、お互いの存在を知り合い事件を解いていくハメに。 玄太郎は乗り気だが、静は嫌々という関係性が、お互いの性格を顕著に表している。 解決の際に判事らしい物言いで犯人を諭すように叱りつけるが、玄太郎は力任せの部分を見せながらというのもらしい。 特に最後の5話。 玄太郎のやりたい放題な解決の仕方にスカッとさせる。 だから法を重んじる静とは全く息が合わないのが面白い。

  • 再び読書

    どちらもほぼ主人公を食っていた二人が名脇役として登場していたのが、主人公として昇格していた。その上で二人がコラボするという期待してしまう作品。結果はまあまあです。面白かったが、平均点とも言える。玄太郎じいさんは絶好調ですが、警察はないがしろでやてられないでしょうね!続編も期待します

  • sin

    初登場で明かされた静おばあちゃんの正体を容認してしまうと殺人事件の推理など成り立たないが幸い本作では孫に寄り添う以前の彼女が描かれているのでひとまず安心して読める。静おばあちゃんVS要介護探偵…性善説をモットーに肯定的に裁こうとする彼女と、弱さを指弾し強くあることに善を説く彼、社会が弱者を擁護する姿勢は法に基づいて正しいが強さを願う躾を否定的に捉える昨今の風潮は如何なものか?それにしても矍鑠とした二人のやり取りににやつく顔をマスクで隠せて良かったと考えていたら「いよっ、大岡裁き」声をあげて笑ってしまった。

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