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能面検事の奮迅 光文社文庫

Shichiri Nakayama

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334102715
ISBN 10 : 4334102719
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan

Content Description

学校法人荻山学園に対する大阪・岸和田の国有地払い下げに関し、近畿財務局職員の収賄疑惑が持ち上がり、大阪地検特捜部が捜査を開始。ところがその特捜部内の担当検事による決裁文書改竄疑惑が浮上。最高検から調査チームが派遣され、大阪地検一級検事の不破俊太郎は信じがたいものを発見するのだが……。空気を読まず忖度もしない、完全無欠の司法マシン、再臨。超人気シリーズ第2弾!

【著者紹介】
中山七里 : 1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のり

    大阪地検特捜部に激震が…収賄疑惑を発端に、文書改竄疑惑が浮かびあがる。世間も注目の事件に、最高検から派遣された者達と、能面検事こと「不破」が動き出す。身内相手にも揺るがない信念。隠されたワケにも驚いたが、さらに上をいく真実。不破についていく事務官の「惣領美晴」の精神力に関心するが、さらなる成長に期待する。

  • ケイ

    大阪地検、大阪地検の特捜など、今この時期に何度も活字で出てくると、現実に今裁判中の元検事正のことを思わないわけにいかず、小説の中と、現実の今と過去とが妙に交差する。とはいえ、この能面検事の不破については安心出来る。彼に聴取を任せたらきちんと感情に流されずに判断してくれると思うから。今回は東京からの援軍も良かった。しかし、なんでも顔に出てしまう彼女は秘密を保持できていないだろうし、犯行の動機は弱いし、小説の完成度としては、高くないように思う。でも、細かいことは言わずに楽しんで読めばいいのよね。

  • となりのトウシロウ

    能面検事第二弾。荻山学園に払い下げられた国有地に関する近畿財務局の収賄疑惑を調べ始める大阪検察局特捜部。しかしその捜査の過程で担当検事による文書改竄疑惑が浮上する。最高検から派遣される調査チームに能面検事こと不破も惣領美晴事務官と共に加わる。森友事件をモチーフにした舞台設定だが中身はもちろん全く違う。検事としての矜持に加え現場での調査力を発揮し真相に挑む姿を追い続ける。やがて辿り着く真実。その先で、不破が血の通った情けのある一人の人間だという事を感じる結末に温かみを感じると共に良かったと思う。

  • http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/05/post-3e67fd.html 現在の事件に端を発して、どんな強面にも青春時代があったことを浮き彫りにしていきます。 かなり切ない話でした。

  • Kazuko Ohta

    御子柴弁護士シリーズは別格の面白さとして、ここ最近読んだ七里作品を思い返すと、どれも無難には面白いけれど期待以上ではない、むしろそれ以下でした。本作は久しぶりにさすがと思えるもの。いつものことながら、実際にあった新旧いくつかの事件を彷彿させる出来事が盛り込まれているから、事件そのものをいろいろと思い出しつつ楽しむことができます。社会派でありながら大いなるエンタメ。残り10頁になってからまだどんでん返しがあるのは、七里ファンにはネタバレでも何でもないですよね(笑)。御子柴弁護士と並んで不破検事に惹かれます。

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