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税制と経済学 その言説に根拠はあるのか

中央経済社

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784502489112
ISBN 10 : 4502489115
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
林正義 ,  

Content Description

「高い労働所得税は勤労意欲を削ぐ」といった税制にかかわる一見もっともらしい言説が、根拠を持つものであるのかを、経済学的な研究をレビューしながら検討する。

【著者紹介】
林正義 : 東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授。青山学院大学国際政治経済学部卒業。クイーンズ大学(カナダ)Ph.D(経済学)。明治学院大学講師・助教授、財務省財務総合政策研究所総括主任研究官、一橋大学准教授、東京大学准教授等を経て2014年より現職。政府税制調査会特別委員(2013年6月〜2023年6月)、日本財政学会代表理事(会長相当職)(2020年10月〜2023年10月)、その他政府委員会委員・学会役員等を歴任。現在は、財務省財務総合政策研究所特別研究官、日本学術振興会学術システム研究センター主任研究員(社会科学専門調査班)等を務める。主著:『生活保護の経済分析』(共著、東京大学出版会、2008年、第51回日経・経済図書文化賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • とりもり

    良書。税制を巡るもっともらしい言説がいかに根拠がないかを実証研究によって検証する。採り上げたテーマは「配偶者控除」「労働所得税」「課税と再分配」「企業減税」「消費税軽減税率」だが、ちょうど「103万円の壁」問題が盛り上がっていた配偶者控除が最もタイムリーかと。本書でも明らかなように、ほぼ制度としては解消済なのに政治問題化させ、本来の意義とは異なる勤労学生の問題に矮小化させてまで導入を迫る某政党のスタンスがいかにエビデンスに基づかないかがよく分かる。EBPMを巡る課題に言及されている点も◎。★★★★★

  • hurosinki

    税をめぐるもっともらしい言説に根拠があるか、制度の解説や研究成果の紹介を通じて評価している。 配偶者控除の「103万円の壁」が有配偶パートタイム労働者の就労調整につながってるとする議論について、配偶者特別控除があるため、配偶者控除による「103万円の壁」は制度上存在しないことを指摘している。現行制度上、100万円付近で控除が予算線の屈曲や離断を通じて就業を阻害することはない(p32)。

  • プチプチ

    年収の壁が引き上げられた場合の恩恵や、社会保障などの経済政策について、現実的な予測をする手助けになる本だと思いました。数理モデルを利用することで、それぞれの政策の効果を比較できるため、より主体的に政策を考えることができるようになりそうです

  • ぎぃ〜

    副題の「その言説に根拠はあるか」の通り、年収の壁や所得の再分配。法人減税の業績に与える影響などエビデンスを用いて、一般的に言われていることがいかにいい加減かを説明してくれる良書。やはり自分で考えデータにあたることの大切さを痛感。

  • Go Extreme

    年収の壁と配偶者控: バッシング 100万円での集群 就業調整の規模 課税と労働供給: 税制と活力 税率と労働供給 最高税率引き上げ 低所得者への課税・給付 課税と再分配; 再分配効果 資産の世代間伝達 資産関連課税 企業課税と経済活力: 企業税制と民間投資 譲渡所得課税と事業活動 相続税と事業継承 消費税と今後の税制: 消費税軽減税率 消費課税と所得課税・社会保険料 きちんと考える: EBPM エビデンス 外的妥当性 ケースの特殊性 信頼できるエビデンス 政策形成・実施 ロジック・データ・エビデンス

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