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考える粘菌 生物の知の根源を探る ヤマケイ文庫

中垣俊之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784635049825
ISBN 10 : 4635049825
Format
Books
Release Date
December/2023
Japan

Content Description

生物が知的であるとは、どういうことなのか?単細胞生物の粘菌は、脳も神経系もないが、迷路の最短経路を探し出し、人間社会の交通網にそっくりのネットワークを作り上げる。「ややこしく困難な状況でも、生き抜くための行動がとれること」知性をこう捉えると、粘菌でさえ状況に応じた知的と思える行動をとるのだ。こうした行動が、どのように生み出されるのか。私たち多細胞生物にもつながる「知的なるものの原型」を探る。

目次 : 第1章 単細胞の情報処理/ 第2章 粘菌とはどんな生きもの?/ 第3章 粘菌が迷路を解く/ 第4章 危険度を最小にする粘菌の解法/ 第5章 両立が難しい目的をバランスさせる粘菌の能力/ 第6章 時間記憶のからくり/ 第7章 迷い、選択、個性/ 第8章 粘菌の知性、ヒトの知性

【著者紹介】
中垣俊之 : 1963年愛知県生まれ。北海道大学電子科学研究所教授。粘菌をはじめ、単細胞生物の知性を研究する。北海道大学薬学研究科修士課程修了後、製薬企業勤務を経て、名古屋大学人間情報学研究科博士課程修了。理化学研究所基礎科学特別研究員、北海道大学電子科学研究所准教授、公立はこだて未来大学システム情報科学部教授を経て2013年より現職。2017〜2020年北海道大学電子科学研究所所長。2008年、2010年にイグ・ノーベル賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Asakura Arata

    粘菌に興味がある今日この頃なので読んでみた。数式がたくさん出てきたりして難しかった。しかし、私たち人間は高度な知能を、ものごとを成すための遠回りの方法を編み出すために使っているのではないかと思ってしまった。

  • ももいろ☆モンゴリラン

    【インプット奴隷合宿】ゆる生態学ラジオに(珍しく)ゲストが出ておられ、あの粘菌に迷路を解かせた方、私でもニュース当時見たわ…! イグノーベル賞取ってるんだ、買わねば! と即ポチッた次第。どんな風に仮説を立て、どんな風に実験をし、そこからどんなデータが出てきて数学的に整理できるか、という工程一つ一つが私には新鮮です。

  • Go Extreme

    生きものの知性を探る旅 多様性 原生生物の巧みな行動 単細胞の情報処理:細胞のモノとココロ 情報処理 意図的行動  粘菌とは:ライフサイクル モデル生物  迷路を解く:短い経路選択 適応ネットワークモデル  危険度最小化:ライフセーバー問題とスネルの法則 巡回行商人問題 両立・バランス能力:シュタイナー経路 連結保障性 多目的最適性 時間記憶:周期性の想起 共振 多重周期性 位相同期モデル  迷い、選択、個性:逡巡行動のからくり 粘菌・ヒトの知性:考えずに考える インテリジェンス≒神様が人間だけに付与

  • k

    粘菌、面白い。迷路を解く問題から実際の交通に展開するところは示唆に富んでいた。

  • isuzu

    粘菌ってオートミール好きなんだ。おもしろーい。モデルや数式部分はよくわからず流し読みのところもありましたが知的刺激がもらえて楽しかったです。筆者の方の粘菌愛がすごい。

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