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ホメロス外典 / 叙事詩逸文集 西洋古典叢書

中務哲郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784814002269
ISBN 10 : 4814002262
Format
Books
Release Date
March/2020
Japan

Content Description

古来かの詩人の作とされてきた『マルギテス』『ケルコペス』『エピキクリデス』『蛙と鼠の合戦』を含む「ホメロス外典」。ニーチェによる研究でも有名な『ホメロスとヘシオドスの歌競べ』ほか、偽ヘロドトスらによる各種「ホメロス伝」。加えて「叙事詩の環」に属する残存断片からテーバイ伝説圏とトロイア伝説圏、さらにはヘラクレス・テセウス関連等の「叙事詩逸文集」を訳出・紹介する。

目次 : 第1部 ホメロス外典(『マルギテス』/ 『ケルコペス』/ 『エピキクリデス』/ 『蛙と鼠の合戦』/ 附録『鼬と鼠の合戦』)/ 第2部 ホメロス伝(『ホメロスとヘシオドスの歌競べ』/ 偽ヘロドトス『ホメロスの出自・年代・生涯について』/ 偽プルタルコス『ホメロスについて1』/ 偽プルタルコス『ホメロスについて2』/ プロクロス「ホメロスの年代・生涯・性格・作品リスト」/ ミレトスのヘシュキオス「『スーダ辞典』版ホメロス伝」/ 「ローマ写本版ホメロス伝」/ 「エル・エスコリアル写本版ホメロス伝1」/ 「エル・エスコリアル写本版ホメロス伝2」)/ 第3部 叙事詩逸文集(テーバイ伝説圏/ トロイア伝説圏/ ヘラクレス・テセウス関連の叙事詩/ 系譜・旧事の叙事詩/ 帰属不明の断片)

【著者紹介】
中務哲郎 : 京都大学名誉教授。1947年大阪市生まれ。1975年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。京都産業大学助教授、京都大学教授を経て2010年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • roughfractus02

    著者作とされる外典は、悲劇のパロディである喜劇に属するようだ。そこでは神々と統率された戦士としての人間でなく動物と欲望に駆られる人間(こそ泥等)が争う。また叙事詩逸文集では脳啜り、呪詛、母殺し、泥の船、千里眼等の人類学要素が多く含まれる(トロイア伝説圏よりテーバイ伝説圏の方がその傾向が著しいと訳者は記す)。ホメロス伝では、現在の歴史ではその実在が不明とされる著者の作品から予想される著者の伝記も収められており、近代以後の歴史基準と異なる。よって、著者自身よりもそれらの作品成立の過程や背景に興味が湧いてくる。

  • Οὖτις

    膨大な古代の情報書。中務先生にまず感謝。 トロイア伝説圏だけでも8編あり、「イリアス」「オデッセイア」はその内の2編にすぎない。あとは残念ながら断片が様々なところにわずかに残されている。その残り6編の梗概を読むだけでも読者は想像の渦の中に巻き込まれる思いだろう。神話伝説の成立とは長い年月をかけて様々な変容があるに違いないが、文字として残されると後世に生きる身にはそれがほぼ最終形態になる。我々はそれを文字として読むのみ。夢でも良いから月桂樹の杖を持った吟遊詩人の詩を聞いてみたい。

  • Fumitaka

    メネラオスが報復してたとか、アキレウスがペンテシレイアを屍姦してたとか微妙な話が色々あり穏やかな気持ちになれました。僕が好きなのは、テュデウスが不死にしてもらえるところだったのに討ち取った敵の脳を食べたらアテナがどっか行っちゃって神になり損ねた話です。これを読めば、敵の脳を食べるのは神になった後にすべきという教訓を得られるのは疑いありません。注の配置が他の西洋古典叢書シリーズと違って戸惑いましたが、数が多くなる中、見やすくまとめてくださったと思います。研究史なども書いてくださった中務哲郎先生に感謝します。

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