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ISBN 10 : 4642038787
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帝国議会の開設後、対立と妥協を繰り返した藩閥政府と政党は、ついに手を結んだ。その発端となったのが、板垣退助率いる自由党系土佐派であった。彼らは、非議員の板垣を党首に据えながら、いかに政党を運営して国家構想や経済政策を提起し、またどのような歴史観で党史を編纂して自己を位置づけたのか。模索期の立憲政治を政党の視点から考察する。
目次 : 課題と方法/ 第1部 自由党系土佐派の国家構想と経済政策(板垣退助の天皇・華族観と政党指導の展開/ 栗原亮一と旧自由党系のアジア貿易計画/ 栗原亮一と自由党土佐派の「通商国家構想」/ 隈板内閣前後における経済政策の展開―自由党系土佐派の外資輸入論を中心に)/ 第2部 『自由党史』の成立過程と歴史観(板垣退助の政界引退と『自由党史』/ 日露戦後における激化事件顕彰運動と『自由党史』/ 『自由党史』の編纂方針と記述の変容/ 土佐派「明治維新観」形成と『自由党史』―西郷隆盛・江藤新平像の形成過程を中心に/ 光永眠雷「西郷隆盛肖像」の成立/ 板垣退助岐阜遭難事件の伝説化―『自由党史』における記述の成立過程を中心に)/ 総括と展望
【著者紹介】
中元崇智 : 1978年兵庫県に生まれる。2000年立命館大学文学部史学科卒業。2007年名古屋大学大学院文学研究科人文学専攻博士後期課程修了、博士(歴史学)。現在、中京大学文学部歴史文化学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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