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ISBN 10 : 4890261664
Content Description
わが国は、近代社会からポスト近代社会(成熟社会)への移行にともない、M.フーコーのいう2つの規律訓練型権力(人間の身体の「解剖‐政治学」と「人口の生‐政治学」)から、セラピーの臨界としての認知行動療法を経て、心理主義社会の終焉の向こうに垣間見えてきた新たな制御型権力(事前制御型管理技術)、ひいては環境制御型管理社会の到来―本書ではこの新たな制御権力の2つの形態である、監視カメラに代表される「外的環境制御の物理‐工学的制御(アーキテクチャ)」と、薬物療法に代表される「内的環境制御の生理的‐医学的制御(エンハンスメント)」について詳述した。
目次 : 1 認知行動療法の黎明/ 2 エビデンスベイスド・セラピーとしての認知行動療法―最新脳科学との合流/ 3 心理臨床としての認知行動療法/ 4 福祉臨床としての認知行動療法―べてる式認知行動療法の展開/ 5 W環境制御社会の予兆―心理主義は終焉したか/ 6 外的環境の制御―W環境制御権力の射程(1)/ 7 内的環境の制御―W環境制御権力の射程(2)/ 結語 “近くでテレビを観る子ども”へのありとあらゆる処方箋―近未来の消費者態度の可能性
【著者紹介】
中井孝章 : 1958年大阪府生まれ。現在、大阪市立大学大学院生活科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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