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信長と家臣団の城

中井均

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784047036871
ISBN 10 : 4047036870
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan

Content Description

織豊系城郭にはそれまでの城にはない特徴がある。居城における石垣、瓦、礎石建物という三つの要素だ。そして、攻城戦においても、包囲戦という戦略で、敵の城の周囲に陣城と呼ばれる小規模ではあるが縄張り構造が極めてテクニカルな城を築き、周囲を封鎖するという戦法を用いた。縄張り研究、考古学、文献史学をもとに、織豊政権の居城と陣城の分析の研究をライフワークとしてきた著者の集大成となる一冊。

目次 : 第1章 信長の築城/ 第2章 安土城の構造/ 第3章 将軍の城と子息・一門の城/ 第4章 近江の支城網/ 第5章 信長家臣団の城/ 第6章 合戦と陣城/ 終章 信長の居城と陣城の意味するもの

【著者紹介】
中井均 : 1955年、大阪府生まれ。龍谷大学文学部史学科卒業。考古学者。滋賀県文化財保護協会、長浜城歴史博物館館長などを経て、滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科教授。専門は中・近世城館遺跡、近世大名墓。NPO法人城郭遺産による街づくり協議会理事長、織豊期城郭研究会代表、大名墓研究会代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アキ

    キムタクと綾瀬はるか共演の映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」で舞台となった岐阜城と安土城の再現は、近年の発掘調査を元にしたもので素晴らしかった。安土城が完成した1581年から関ヶ原の戦い1600年まで全国で100以上の城はすべて、岐阜城と安土城で信長が採用した方策が始まりである。そのニ城で巨岩を用いることで聖地化を図ったこと、金箔瓦を信長と子息の居城のみに使用を許されていたこと、天守という高層建築の変遷、琵琶湖で巨大軍船を造船したこと、桶狭間の戦いの本質など近年の発掘調査の進歩を感じた。

  • Kiyoshi Utsugi

    中井均の「信長と家臣団の城」を読了しました。 ・信長の築城 ・安土城の構造 ・将軍の城と子息・一門の城 ・近江の支城網 ・信長家臣団の城 ・合戦と陣城 ・信長の居城と陣城の意味するもの という構成。 信長によって築かれた居城の3要素として、石垣(高石垣)、瓦(金箔瓦)、礎石建物(天守)を挙げており、これによって城郭という防御施設を見せるものに変えて、統一政権を具現化したとしています。 この説は、今までも聞いてはいたのですが、信長の陣城にも特徴があるというのは新鮮でした。

  • ようはん

    最近は信長は割と保守的だったという論調を見るけど、石垣・瓦・天守閣と一般的な日本の城イメージを作りだしたのは革新的だとは思う。

  • chang_ume

    石垣・瓦・礎石建物を特徴とした織豊系城郭について、近年の調査事例(小牧山城・岐阜城・兵庫城など)を紹介しながら、戦時の「陣城」も含めて総括した内容。「石垣」と「石積み」の違いや、石垣基底部の「胴木」設置工法などを通して、織田信長の築城技術に歴史的・社会的文脈を与えていく作業は、実に考古学的だなと思います。一方で、文献史学から「中世人」として再評価が進む信長像について、城郭研究の立場からの検討もテーマとして打ち出されますが、それは正直よくまとまらず。個別事例の細かな新知見を拾い読みという感じかなと。

  • フランソワーズ

    織豊系城郭の特徴「石垣」「瓦」「礎石建物」。これを元に、小牧山城・岐阜城・安土城の信長居城以外に、タイトル通り家臣の城にも言及したところが、本書のミソ。特に付城も追っているのが良かったです。城ファンというわけではないので、矢穴技法や胴木工法、瓦等の建築知識を知ることができました。→

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