Product Details
ISBN 10 : 4260004573
Content Description
はじめて出会ったとき、暴力をふるわれそうになったとき、退院が近づいてきたとき、著者は患者さんにこんな言葉をかけてきた―本書は、二〇〇五年六月〜〇六年十月まで、兵庫県の有馬病院でおこなわれた「医師・看護師合同研修会」での講義内容をまとめたものである。
目次 : 1 こんなとき私はどう言うか(患者さんと出会ったとき/ 幻聴を四期に分けて考える/ 幻聴や妄想を実りあるものにするために/ 「匙を投げない」ことをどう伝えるか)/ 2 治療的「暴力」抑制論(患者さんを安全に抑える方法/ “手負い”にしてはならない/ 患者さんにはどう見え、どう聞こえているか/ ふっと力が抜けるとき)/ 3 病棟運営についていくつかのヒント(どんな環境が人を苛立たせるのか/ 人的環境としての「部屋割り」/ 病棟スタッフの和をどう支えるか/ 改革時の病棟マネジメント―私の経験から)/ 4 「病気の山」を下りる(保護室の内と外/ 山を下りるということ/ 回復初期はからだに注目/ 下山のエネルギーを補給する)/ 5 回復とは、治療とは…(回復期は疲れる/ 疲れている患者さんに何を言うか/ 家族の方に知ってほしいこと/ 「依存」という切り口から/ 「回復に耐える」ということ)
【著者紹介】
中井久夫 : 1934年奈良県生まれ。精神科医。京都大学法学部入学後、医学部へ転部。京都大学ウイルス研究所、東京大学医学部附属病院分院、青木病院などに勤務。名古屋市立大学、神戸大学などを経て、神戸大学名誉教授。1989年に読売文学賞、1996年に毎日出版文化賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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