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タクトは踊る 風雲児・小澤征爾の生涯

中丸美繪

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163919485
ISBN 10 : 4163919481
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

“世界のオザワ”は何と闘ってきたのか。ダメでもともと。失敗を失敗としない。恐るべき胆力が彼にはあった。長年にわたる丹念な取材によって不世出のマエストロの実像に迫る。本格評伝。

目次 : 第1章 スクーターと貨物船で/ 第2章 N響事件/ 第3章 二つの恋/ 第4章 日本フィル分裂事件/ 第5章 新日本フィルとボストン響/ 第6章 サイトウ・キネン・フェスティバル/ 第7章 世界の頂点へ/ 第8章 初心に戻る

【著者紹介】
中丸美繪 : 斎藤秀雄没後50年の2024年、『斎藤秀雄 レジェンドになった教育家―音楽のなかに言葉が聞こえる』(決定版)を刊行。原本となった『嬉遊曲、鳴りやまず―斎藤秀雄の生涯』(1996年刊行)で日本エッセイスト・クラブ賞、ミュージック・ペンクラブ賞。2009年『オーケストラ、それは我なり―朝比奈隆 四つの試練』で織田作之助賞大賞。慶應義塾大学卒業。日本航空勤務を経て東宝演劇部戯曲研究科9期(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    斎藤秀雄先生/朝比奈隆先生/井口基成先生と、中丸さんの作品は戦後の音楽界の表も裏も描きだして、とても興味深い。本書からは小澤先生の人間的な魅力や政治的な強かさが伝わってくる。江戸英雄/水野成夫/田中路子/ウィルフォード/ホーレンダー各氏との人脈を巧みに利用して頂点に昇る生涯である。でも、定番であるN響事件、日本フィル分裂などのスキャンダルの話は、もういい気がする。もっと小澤先生の「音楽」にスポットライトを当ててほしかった。「なんで全部振るのだろう」と見える先生の指揮の秘密が私には分からない。教えてほしい。

  • breguet4194q

    小澤征爾の生涯を辿る一冊です。よく知られているメインの活躍ぶりは当然掲載されてますが、裏事情まで豊富に綴られています。よくここまで調べて書き上げたなと感心します。生涯をテーマとする評伝の宿命ですが、終わりに近づけば必ず死が訪れることになる。それが本当に辛い。改めて、日本は偉大な音楽家を失ったと思いました。

  • nonpono

    正直、オーケストラもクラシックもわからない。「徹子の部屋」で息子の小澤征悦が語る小澤征爾に興味を抱いた。小澤征爾は息子が芸能界デビューのときに、黒柳徹子に挨拶にいっている。小澤征爾のタクトを振る姿は、ワイドショーやニュースで見ていた。そのエネルギッシュな姿が印象的で、「世界のOZAWA」だった。さて、本書。あてもあまりない中に海外に留学したり、遅刻が多くて揉めたり、語学が苦手だったり、意外な小澤征爾の姿に驚いた。そして恩師達との縁の深さに。出る杭は打たれるじゃないが、それを乗り越えていく姿に感銘を受けた。

  • hitotak

    満州からの引き揚げ、生涯の師・齋藤秀雄との出会い、渡米して名を成し、世界のオザワと称されてから晩年までの生涯を描きだした大著。クラシック界、とりわけ指揮者は頂点に近づくほど芸術的才能とは別の能力が要求され、政治的とも言える複雑な人間関係を上手く泳いでいく必要がある。小澤は人に好かれるという天性の才も持ち、かつ努力を惜しまない姿勢があったことで欧米中心のクラシック界で成功できたことがよく分かった。華やかな表舞台だけでなく、楽団の人事やスポンサー集め、離婚など、裏の部分も余すところなく書かれている。

  • Ezo Takachin

    小澤征爾氏の音楽人生が今まであまり語られていなかった面からも語られており、すべてが完璧な人物でなかったのだと感じた。NHKとのトラブルはなるほどなと感じる部分も多々あった。 ただ、小澤征爾の人懐こさによって人が集まり音楽が出来上がっていたのも事実。食道がんを患ってからは腰痛の悪化もあり、大変苦労され、完全燃焼とはいかなかったと思われえるところもあるがすごい人だった。一度は生で聴いておきたかったものです。

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