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中上健次集 四

中上健次

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784900997608
ISBN 10 : 4900997609
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2016
Japan

Content Description

初の活字化、初の単行本化を含む、シリーズ唯一のノンフィクション集成。音と物語に全身で感応しつつ、半島を経巡る中上健次。その真骨頂を示す重要作を精選。

目次 : 紀州―木の国・根の国物語/ 物語の系譜/ 紀州弁/ 母系一族/ 萎びた日向くさい南瓜/ 熱い血/ 処女の秋刀魚/ 口語的なものの力/ 又三郎/ 賎者になる/ 生のまま子ら/ 鳥獣に類ス/ 風景を飲む/ 心にひびいた言葉/ 読経の声にも似た木々のざわめき/ 私の中の日本人/ 美しさを超えて映る半島/ 岬の宝庫/ 屋久島縄文杉踏破/ 檄文/ ただ一点、熊野/ 真の人間主義/ リキに捧ぐ/ 序文

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ひろゆき

    図書館より。紀行文好きで、そして一般に著名な作家なら一作品はとにかく読もうじゃないかという気概でこれを。生まれ故郷の半島の「紀州」の紀行文だが一貫して部落差別がテーマかと。差別は美意識、それ故差別者は美しいなどの言葉は記憶に残るが(作者の立場は被差別者の側なのだが)、文学に論理は厳密に求めないけど、直感と飛躍の論理でこの長さは正直しんどい。その他,谷崎潤一郎などにふれた「物語の系譜」はソシュールまで出てきて興味深いが私にはどうも。むしろ二十二篇の小品の類いが、人となりがわかり、私にはとても面白かった。

  • Yanqiu

    個人的に一番面白かったのは「兄妹心中」論。兄妹心中は、いまYoutubeなどでヒットする範囲で聴けるものだと、高石ともや&ナターシャ・セブンの曲調(現在は削除済)を代表として、ほかは大体それの系譜という印象をもつのですが、ここでは「江州音頭」の節であると書かれています。江州音頭を聴いてみると全く前述のものとの関連は感じられず……それらの関係、「兄妹心中」の系譜がより気になる本。全体的に著者の小説につながる人物が沢山登場し、興味深いです。

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