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ISBN 10 : 4779122465
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「アメリカ大陸対ヨーロッパ大陸」を宣言した1823年の「モンロー・ドクトリン」は、地球という巨大空間を東半球と西半球に二分割するものであった。グローバリゼーションという地球規模の運動が資本主義的な均一化を押し進めるなか、その地政学と文化史の連動を歴史、文学、音楽、映画など多角的なパースペクティヴから解き明かす。
目次 : 序にかえて モンロー・ドクトリンの半球分割―地球についてのメンタル・マップ/ 第1部 西半球への入り口(黒い半球―『ブレイク』におけるトランスナショナリズム再考/ ホーソーンとキューバ―「ラパチーニの娘」、『キューバ・ジャーナル』、『フアニタ』/ メルヴィルとキューバをめぐる想像力―「エンカンタダス」と『イスラエル・ポッター』における海賊)/ 第2部 ラテン・アメリカからのメッセージ(「善き隣人」のリズム―ラルフ・ピアとラテン音楽、一九三三‐一九四五/ 「長崎の鐘」と(ラテン)アメリカ―モンロー・ドクトリンの音楽的地政学)/ 第3部 半球のつなぎ目としての太平洋(不確かな半球―世紀転換期ハワイにおける日本人劇場建設とモンロー・ドクトリン/ 航空時代とアフリカ系アメリカ文学の惑星―ウォルター・ホワイトのアイランド・ホッピング)/ 第4部 アメリカの中のモンロー・ドクトリン(南部の西漸と南進―ゾラ・ニール・ハーストンのクラッカー表象/ 近代化された情動―カルメン・ミランダとレヴューの終焉/ モンローは誘惑する―アメリカ最後の一線)
【著者紹介】
下河辺美知子 : アメリカ文学・文化、精神分析批評/成蹊大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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